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ぬまトーーク vol.6

ぬまトーーク vol.6

こんにちは、地域支援員の矢野です。
2017年のはじまりは、ぬまトーークから!

1月24日(火)に開催しました、ぬまトーークvol.6の様子をお伝えします。
今回は、ぬま大学第2期生のマイプランである「保育カフェ」のみなさんにご協力いただきました。保育士の学びの場「保育カフェ」では、現役の保育士さんが集まり、ゆる~くお話しする場づくりを行っています。

ぬまトーーク vol.6

ぬまトーーク vol.6

保育カフェお手製のキャラクターやおもちゃがいっぱいの、まるで保育所のような、かわいい会場ができあがりました。あと少しで2月になるということで、テーマは「節分」です。

ぬまトーークvol.6でやったこと

テーマ「子どもが育つ場づくり」
19:00 はじまり
19:10 ちょっとしたアイスブレイク
19:25 お話を聞く
19:55 ワークショップ
●個人ワーク:アイデアの種を探そう
●グループワーク:アイデアをかたちにしよう
●発表:グループごとにアイデアを発表
20:55 しめる
21:00 おしまい

子どもといっても赤ちゃんから高校生まで幅広いので、今回は「小学校に入学するまでの乳幼児」に注目します。
参加者は22名。そのうち保育カフェのメンバーは5名。そして、初めての参加者は10名。最近子どもが産まれたばかりのお父さんも参加してくださいましたよ。

ちょっとしたアイスブレイク presented by 保育カフェ

ぬまトーーク vol.6

「子ども心を思い出してみよう!」ということで、鬼のお面づくりをしました。さらにそのお面をかぶって、グループ内で自己紹介をするという、保育士さんならではのアイスブレイク。眼鏡をかけている方は、鬼も眼鏡をかけていたので、それを見たとなりの方が「やっぱり眼鏡はアイデンティティなんですか?」と質問するという、おもしろい一面も。

お話を聞く

ぬまトーーク vol.6

ぬま大学第2期生の小野寺 千春さんから、「保育」についてお話しいただきました。もちろん、千春さんも現役の保育士さんです。
まだ子どもがいない世代が多い参加者にとって、関わることが少ない乳幼児ですが、千春さんのお話はわかりやすく、どれも新鮮で、「目からウロコだった」と大好評でした。特に、子どもにとっては『遊びが学び』ということが印象的でした。

ワークショップ 個人ワーク

ぬまトーーク vol.6

この後に行うグループワークの素材となる、アイデアの種を探す時間。付箋に、自分の「好きなこと」「得意なこと」(=今の自分)、「これからやってみたいこと」「挑戦したいこと」(=将来の自分)を思いつく限りたくさん書き出してもらいました。

ワークショップ グループワーク

ぬまトーーク vol.6

個人ワークの後は、グループで話し合います。やることは3つ。
1. グループの中で、個人ワークで出した「好きなこと」「得意なこと」「これからやってみたいこと」「挑戦したいこと」を共有します。
2. グループの中で出てきた「好きなこと」「得意なこと」「これからやってみたいこと」「挑戦したいこと」X子どもで、どんな『場』をつくりだせるか、アイデアを出します。
3. グループで出てきたアイデアをまとめて、それをさらに具体化し、模造紙にまとめます。

こんなユニークなアイデアが出てきましたよ!

わかめランド
ぬまトーーク vol.6

気仙沼の工場を見に行こう!!~ごっこ遊びを充実させる~
ぬまトーーク vol.6

最後に、グループでまとめたアイデアを全体に発表しました。なぜか、歌を披露するグループも…会場が笑いに包まれました。

参加者のこえ

自分の想いを話すこと、仲間に聞いてもらうことが楽しい。
仲間と話し合うことで、自分ひとりでは考えられないようなアイデアが生まれることがおもしろい。
そんな感覚を体験してみませんか?
来月もぬまトーークvol.7を開催します!テーマは「自分の想いを形にする」。みなさんの参加をお待ちしております!

2017.02.23 ぬまトーークvol.7「自分の想いを形にする」

ぬま塾から生まれた派生企画、「ぬまトーーク」。その第7弾を開催します!

ぬまトーーク!の主役は、参加者のあなた。
各回のテーマに沿って、自らが考え出したアイディアを、仲間と一緒に練り上げていく2時間です。
毎回、それぞれのテーマにゆかりのあるゲストにお越し頂き、すでに取り組んでいる事例や参考情報などを聞くこともできます。

第7回となる今回のテーマは、「自分の想いを形にする」。
自分の想いに気づく、それを形にしてみるって、思っている以上に難しいですよね。今回はその「自分の想い」をテーマに、ワークを通じて一緒に形にする機会にしたいと思っています!

今、全国で実践されている「マイプロジェクト」という手法をベースに、自分の想いが詰まったプロジェクトを考えていきます。

★2月21日&23日両日開催!★
それぞれ別会場にて実施しますので、お越しの際はお気をつけください!どちらも同じ内容での開催になります。


『ぬまトーーク vol.7』

<概要>

<内容>

※2月21日も別会場にて実施します。 → 2月21日についてはこちら

<お申込みについて>


ぬま大学第2期 vol.4

ぬま大学第2期 vol.4

こんにちは、地域支援員の矢野です。
ぬま大学第2期の第4回は、2016年9月10日(土)に、気仙沼市本吉地域にある「モ~ランド本吉」にて開催されました。52haの牧草地が広がる大自然のなかで、うさぎやポニーなどの動物とふれあうことができる、私の大好きな癒しスポットです。ぬま大学講義の日は、なぜかいつも必ず晴れます。この日もとても気持ちが良い快晴で、絶好のモ~ランド日和でした。

第4回でやったこと

テーマ「マイプランを鍛える~プラン・アクションを起こそう~」
13:30 開会、事務局挨拶
13:40 ゲスト講話(NPO法人底上げ理事 成宮崇史氏)
14:30 グループワーク
16:00 実践プラン作成ワークショップ
17:10 クロージング
17:30 閉会
参加者は、ぬま大生8名、一般聴講者7名の15名でした。

ゲスト講話

ぬま大学第2期 vol.4

第4回ゲストは、NPO法人底上げ理事 成宮崇史氏。このぬま大学第2期にて、受講生と伴走するコーディネーターでもあります。NPO法人底上げでは、気仙沼市内と、おとなり南三陸町にて、高校生の主体性や郷土愛、自己肯定感を育むことを目指し、「まちのために何かしたい」と考える高校生の活動を支援されています。
成宮氏には、ご自身の原体験から始まり、現在の活動に至るまでの経緯を、これまで積み重ねてきた「小さなアクション」をもとにお話しいただきました。
特に受講生が学びになったことは、「仲間がいることの大切さ」と「行動することの大切さ」です。
こちらに、印象に残った成宮氏の言葉をご紹介します。

ワークショップ

ぬま大学第2期 vol.4

1グループ6~7人の3グループに分かれて、ぬま大生がマイプランについて7分間プレゼンをし、それに対してグループの人から質問や、コメント、フィードバックをもらいます。「大自然の中でワークをしたい!」と、2つのグループが外に出ていくという異例の事態。芝生の上に座りはじめるグループも。
ワークの中では、なかなか「自分のやりたいこと」が見つからず悩んでいる姿や、「自分のやりたいこと」が固まってきて、自信をもって楽しそうにプレゼンをする姿、実践をした結果、新たな課題が見つかり悩む姿など、さまざまな受講生の姿が見られました。

実践プラン作成ワークショップ

ぬま大学第2期 vol.4

受講生が、これから最終報告会までに行う「小さな実践プラン」をワークシートに沿って作成しました。ワークシートには、「実践の狙い」、「実践内容」、「実施対象」、「実施場所」、「実施スケジュール」を記入します。
ワークシートを書き終わった後は、受講生が担当コーディネーターのもとに集まって、作成した「小さな実践プラン」を共有し、フィードバックをもらいました。
そして最後に、受講生全員が「小さな実践宣言」をみんなの前で行い、実践に向けての熱い想いを語りました。

参加者のこえ

ぬま大学第2期 vol.4

次回、最後の講義となる第5回のテーマは「マイプランを磨く~自分なりのマイプランへ~」です。これまでもやもやを抱え、悩み、葛藤を続けてきたぬま大生。ひとつの区切りとなる最終報告会に向けて、今度の成長に目が離せません!

ぬま大学第2期 特別セミナー

ぬま大学特別セミナー

こんにちは、地域支援員の小林です。

5月から11月までの半年間、全6回開催するぬま大学ですが、その合間にも何度か特別企画を開催しております。今回はその第1弾として、2016年8月26日(土)に開催した「特別セミナー」についてお伝えします!

今回の特別セミナーでは、島根県雲南市にて若者の挑戦を後押しする実践塾「幸雲南塾」を運営する、NPO法人おっちラボ代表理事の矢田明子氏にお越し頂き、講演して頂きました。

ぬま大学特別セミナー

今回の会場は、気仙沼の名所の一つである、「煙雲館」をお借りしました。

<煙雲館の紹介>
煙雲館は、仙台藩伊達家御一家筆頭鮎貝家の居館。国文学者であり歌人の「落合直文」の生家です。 市名勝の庭園は江戸時代初期、寛文年間仙台藩茶道頭、石州流二代目清水動閑(1691没)の 作庭と伝えられています。回遊式池泉庭園で、岩井崎と大島を借景とし、岩出山の有備館と並ぶ 県内を代表する庭園です。庭園内には、日本でも珍しいシダレイトスギをはじめ、数多くの樹木 が配置され、それらが四季折々に庭園の姿を変え、すばらしい景観をつくっています。

ぬま大学特別セミナー

会の冒頭では家主である、鮎貝文子さんに煙雲館のご説明を頂きました。

特別セミナーでやったこと

14:00 オープニング・趣旨紹介
14:05 参加者の自己紹介
14:30 ゲスト講演
15:30 質疑応答
16:00 ぬま大生プランプレゼン&公開ブラッシュアップ
16:50 クロージング
17:00 終了・片づけ

参加者はぬま大生9名、コーディネーター3名、一般聴講者3名でした。

ゲスト講話

ぬま大学特別セミナー

参加者からの自己紹介を経て、いよいよゲストの矢田さんからお話を頂きました。
出雲大社で有名な島根県出雲市で生まれ育った矢田さん。子どもの頃からパワフルで、周りに流されることなく、自分がやりたいと思ったこと、疑問に思ったことに向かっていき、仲間を巻き込んで色々な活動を行ってきたそうです。
現在は出雲市のお隣にある、雲南市を拠点にするNPO法人おっちラボの代表理事として、起業家育成塾である「幸雲南塾」を始めとした、地域の中で挑戦する人を増やす活動を数多く展開しています。

街に挑戦が溢れるとどんな事が起こるか、今雲南市では実際にどんなことが起こっているかなどを、具体例を交えながら受講生にお話頂きました。お話を伺いながら、雲南で起こっているワクワクがこちらにもありありと伝わってきて、自らの活動に対して大きな後押しを頂きました。

また、具体的にプランを進めていく上で矢田さんが大切にされていることをいくつか教えて頂きました。
例えば、「仲間を集める」こと。どんなプランでも、一人でやれることは限られているので、仲間を集めて一緒にやることが大切、とのこと。もちろん一人でやるより、仲間と一緒にやるほうが大変なことの方が多いけれど、それでも一緒にやることで確実によりよいものになっていく、とのことです。
またもう一つは、「TTT(徹底的に頼る)」。なんでも自分たちでやろうとするのではなく、周りにお願いして、助けを借りて、そして精一杯感謝すること、それがとても大切だということです。人がひとりで出来ることはそんなに多くないので、周りにいるその問題に詳しい人、経験のある人たちに徹底的に頼ることで、どんどんいい方向へ向かっていくはずだ、ということです。

ぬま大生プランプレゼン&公開ブラッシュアップ

ぬま大学特別セミナー

会の後半では、ぬま大学2期生の二人に、現状のプランを発表してもらい、矢田さんを始めとし会場にいる参加者から質問やフィードバックをもらう時間を作りました。

矢田さんから、鋭くも愛のある指摘を沢山頂き、プレゼンした2名にはとても大きな学びになりました。

参加者のこえ

ぬま大学特別セミナー

市内だけでなく、市外の事例に触れ、繋がりが増えたことで、受講生の視野も広がり、マイプランづくりにまた大きくはずみがついた1日となりました。

ぬまトーーク vol.5

ぬまトーーク vol.5

こんにちは、地域支援員の矢野です。
2016年10月13日(木)に開催しました、ぬまトーークvol.5の様子をお伝えします!

ぬまトーークvol.5でやったこと

テーマ「学びのプログラムづくり」
19:00 開会
19:05 ゲスト講話 ~今、気仙沼にある“学びのプログラム”を知る~
19:35 ワークショップ
●個人ワーク:自分でアイデアを出してみる
●グループワーク:それぞれのアイデアを共有しグループでまとめる
●発表:グループごとにアイデアを発表
20:50 クロージング
21:00 終了

参加者は29名。そのうち半分の14名は、ぬまトーーク初参加です。

ゲスト講話

ぬまトーーク vol.5

前半は、気仙沼市が実施している“学びのプログラム”の紹介です。
実際にプログラムに参加した受講生をゲストにお招きし、プログラムの概要から、参加したきっかけ、参加してみての感想、想いの変化、学んだことなど、ご自身の体験をお話しいただきました。

後半は、気仙沼市が新しく取り組んでいる「気仙沼まち大学」について、気仙沼市震災復興・企画部 震災復興・企画課 津田参事よりお話いただきました。

※気仙沼まち大学とは:「人から始まる地方創生」をテーマに、人と人、アイデアとアイデアがつながれる場づくりと、市内の人材育成プログラムのプラットフォームづくりをしていくことにより、人口5~10万人都市の地方創生のロールモデルづくりを行う。

ワークショップ 個人ワーク

ぬまトーーク vol.5

まずは一人で「気仙沼にこんな“学びのプログラム”があったらいいな」を考え、アイデアを出してみます。2枚の付箋に、それぞれ「誰に?(学びの対象)」「どんな内容?(内容)」を、思いつく限りどんどん書き出していきました。

ワークショップ グループワーク

ぬまトーーク vol.5

5~6名のグループになり、個人ワークで出したアイデアを共有します。たくさん出たアイデアをもとに、ワークシートを使ってみんなで話し合いながら、グループで1つのアイデアにまとめました。話し合いが白熱して、立ち上がって作業をするグループも続出!

こんなおもしろい“学びのプログラム”が出来上がりましたよ。

魚まるごと学び塾
《どんな内容?》
内容:魚を軸に幅広く学ぶ(釣り、食べ方、仕事、地元の歴史、料理、泳ぎ、遊び)
場所:海、海の市、市場、家
《どんな人に?》
誰が:若者、Iターン者など
どうなる:魚マスターかつ、将来の仕事や新しいビジネスにつながる
《だれに協力してほしい?》
水産関連の人、地元の伊達男、主婦、その道のプロ

サバイバー育成道場(サバ男・サバ女育成道場)
《どんな内容?》
内容:きのこ、草花、食べられるもの探し、サバイバルクッキング、休日子供の遊び場として、身近なもので防災学習、テントづくり
場所:山・海・森(近い、気軽に行ける場所。また行きたくなる場所。)
いつ:常時。いつでも学び。
《どんな人に?》
誰が:みんな(学びたい人、遊びたい人)
どうなる:防災を学ぶ、自然を楽しむ(街コンキャンプを実施すれば、サバイバル力を自慢できる)
《だれに協力してほしい?》
アウトドアショップの人(服装を教えてほしい)、サバイバルな人、陸・海・空に関わる人、元自衛隊、林業関係者

最後に、グループでまとめたアイデアを全体に発表しました。

参加者のこえ

ぬまトーーク vol.5

みんなちがって、みんないい。
参加する人の数だけアイデアがあって、いろんなアイデアを組み合わせると、ひとりでは考えられなかった新しいものが完成する。そんな過程を楽しむ参加者みなさんの姿がみられました。
出てくるアイデアがおもしろいものばかりで、私たち事務局も毎回ぬまトーークを楽しく運営しています。
次回もみなさんの参加をお待ちしております!

ぬま塾 vol.16

ぬま塾 vol.16
こんにちは。地域支援員の矢野です。
2016年12月8日(木)に、2016年最後のイベントとなる、第16回ぬま塾を開催しました。

気仙沼といえば、海。港。漁業!

ということで、今回はみなさん待望の、地元漁師さんをゲストにお招きしました。
大谷地区の沿岸漁業漁師 芳賀 孝司さん。
メカジキ突きん棒漁、イサダ漁、サケ刺網漁、タラ刺網漁など、年間を通して様々な漁をされている芳賀さん。漁だけではなく、大谷里海(まち)づくり検討委員会会長として、地域活動も積極的に行われています。

ぬま塾 vol.16

参加者は30名。会場から遠いところにも関わらず、芳賀さんの地元である本吉地域からも、数人の方が参加してくださいました。

クイズタイム

ぬま塾 vol.16

今回は初めて、講話の前にクイズタイムを準備しました。その名も『この漁具は何に使うものでしょ~か?クイズ』。
漁具をつくる、工夫・開発することが大好きな芳賀さんに、お手製の漁具を2つ、会場に持参いただき、使い方・工夫した点を話していただきました。
工夫が凝らされたアイデアあふれるお手製の漁具と、芳賀さんの巧みなトークで、会場は驚きと笑いに包まれました。

講話

ぬま塾 vol.16

漁の話から、地域との関わり方まで、ご自身の知識・経験談をお話しくださいました。
ここでは講話のポイントをいくつかご紹介します。詳しい講話内容は、後日公開予定の講話アーカイブをご覧くださいね。

質問タイム

ぬま塾 vol.16

こちらも今回初となる企画、「質問タイム」。
参加者のみなさんに「ゲストに聞きたいこと」を紙に書いていただき、一斉にその紙を挙げてもらいます。その中からゲストが選んだいくつかの質問に対して、回答していただきました。

《参加者からの質問》
自分の子供にも漁師になってもらいたいと思いますか?
《ゲストの回答》
私は子供が3人いるが、自分がやりたい仕事を早く見つけてほしいと話している。心の底では漁師になってほしいと思っているけれど、無理強いして、本人に不向きなまま漁師を続けた場合、自分がいなくなった時に一人で出来るのかなと不安。好きでないのであれば難しい。「仕事は大変だからこそ、自分の得意な事、好きな事を見つけられるといいよね。みんなが好きな事を仕事にできるわけではないから、それだったら得意な事を仕事にできるといいよね。」と子供には話している。

《参加者からの質問》
好きな芸能人は?
《ゲストの回答》
吉田羊さん

《参加者からの質問》
他の地域の漁師さんを意識しますか?
《ゲストの回答》
すごく意識する。最初はよそと比べて劣等感を抱いていたが、年を取ると、だんだん「気のせいだな。どこも一緒だな。」と思うようになった。むしろよそに行くのが異文化交流のようで楽しみになった。他地域では、気仙沼とは違う方法で漁を行っているところがあり、その方法をマネしてみたら、魚がよく捕れるようになったこともある。昔は、よその漁師はおっかなくて怖かったが、今は港を探索して、気仙沼との違いを探して楽しんでいる。

イベント終了後、会場では答えられなかった質問にも、芳賀さんから1つ1つ回答をいただきました。このレポートの最後にすべて公開しちゃいます!「ゲストへのQ&A集」をお見逃しなく!

グループトーク

ぬま塾 vol.16

講話終了後、3~4人一組でお互いの感想をシェアしました。話すお題は、「自己紹介」と「今日の感想」です。
グループトークの後は、参加者2人から、全体に感想をシェアしてもらいました。

参加者のこえ

参加者が、講義の中で「印象に残ったこと」と「学んだこと」をご紹介します。
《印象に残ったこと》

《学んだこと》

とにかくお話が上手な芳賀さん。始めから終わりまで、笑いが絶えない2時間でした。そんな気さくな芳賀さんのうら側にある、仕事への情熱、努力する姿勢が、私はもちろん、多くの参加者の心に響いたようです。

ゲストへのQ&A集

(1)船酔いは克服できましたか?どうやって?
《回答》
船酔いは船に乗る際の大きな憂いの一つで、誰でも経験する嫌なものです。大抵は横になると治まりますが、船乗りはそれでは仕事になりませんから、具合に構わずとりあえず動き回るしかありません。おう吐したくなっても海なら片付けもいりませんし、もどした直後はすっきりした気持ちにもなります。お客さんとしての乗船なら、水分を取って再び横になることをおすすめしますが、そう出来ない方はもどした分を無理やりにでも胃に詰め込んで動くことが慣れる近道です。船酔いは精神的な部分も大きく、過去の辛い経験から船酔いをする自己暗示するケースもあると思われます。楽しい経験や極度の緊張した場面では船酔いを忘れてた、なんてこともよくあります。乗船前は十分に睡眠をとって適度に飲食し、燃料油や炊飯器など強い匂いをさけて風にあたったりすると良いでしょう。遠くを眺めたり、会話などで気を逸らすことも効果的かと思われます。

(2)漁師として中学生たちに伝えたい魅力はなんですか?
《回答》

(3)漁師になりたい子供は減っていますか?それはなぜですか?
《回答》
減っている実感はあります。昔も今も危険な職業ですし、高度成長期の漁業全盛時と比べ、大変さに見合うだけの収入ではないことが一番の原因かと思います。ですので現実を知る漁家だからこそ勧めないケースもあると聞いたことがあります。ただ、地域によっては若者が多く着業しているところもありますし、漁師へ転職する方もいるので、収入の安定に繋がる経営と同時にやりがいや魅力をもっと伝えていく取り組みが必要かと考えます。

(4)これからの漁師の生き方について教えてください。
《回答》
漁業が持続可能な産業となるような、資源管理や自然環境、生産流通などの合理化、後継者問題などを常に意識しながら取り組んでいかなければならないと思います。あとは漁師の最も苦手な団結すること、情報を発信することなども克服すべき課題と思います。

(5)気仙沼のいちばん好きなところは?
《回答》
適度な田舎で「海と生きる」を掲げているところ、かな?

(6)いつまで漁師を続けますか?
《回答》
漁師には定年はないので、その年齢に見合った仕事内容を選ぶなどして、可能な限り続けたいと思います。家族や周りに迷惑をかけない程度に、とりあえず80歳現役を目標にします。

(7)今まで一番大きいメカジキはどれくらいですか?
《回答》
4年前の320kg。ヒレ、吻、内臓などを取り除いているので正味400kgはあったと思います。その日はすぐ近くで300kgをもう一本獲りました。ちなみに今年の最大は250kgです。
ぬま塾 vol.16

(8)作った漁船は大体いくらですか?
《回答》
全長21m、全幅5mm、総トン数9.7㌧、エンジン808ps、総工費は約4,500万円ぐらいです。
ぬま塾 vol.16

(9)漁船の名前の由来は?
《回答》
私の曽祖父の名前、「寶作」の宝の字から「宝洋丸」としたそうです。現在の「第八宝洋丸」は末広がりとされる漢数字の「八」と画数の良さから先代の船から引き継ぎました。

(10)突きん棒漁をする時にメカジキをどうやって発見していますか?
《回答》
船首にある高さ7mのマスト上の見張り台から、メカジキのヒレや魚影、水しぶきなどあらゆる痕跡を目視で探します。その漁場の選択は人工衛星からの情報や水温、水色、他船の漁模様からなど判断します。日焼け防止と見易いようと頬かぶりをし、足元は機動性と蒸れ対策にスニーカーを履き、海面の乱反射を緩和するためと紫外線対策に偏光グラスを掛け、日の出から日没まで目を凝らし続けています。SPF高めのクリームも使っています。
ぬま塾 vol.16

(11)「この国に行ってみたい」国名と理由を教えてください。
《回答》
ジブリ映画に登場するような、ヨーロッパなどの生活感ある街並みを訪ねてみたいです。

(12)どんなときに怒りますか?(いつもにこやかなので、広い海にいると心が広くなるんだなと思います)
《回答》
船では怪我や事故に直結することには大声で怒鳴ります。先日の姿はよそ行き仕様で猫を被っていましたが、実は家では一番の怒りん坊です。

(13)いままで製造した漁具はどれくらいですか?
《回答》
沖に行かないときには、ほぼ網の仕立てなどの漁具の製作や手入れなどをしています。なかでも一番の大物は、被災時、鉄工所が忙しくて作ってもらえなかったので、自作したコウナゴの網を巻く機械一式かと思います。

(14)ウニの実入りはえさによって変わるというお話がありましたが、具体的にエサをどのように変えたら実入りのウニが増えたのか教えてください。
《回答》
ウニの身入り試験は、陸上のウニ蓄養施設に褐藻類、紅藻類、緑藻類、雑海藻の4種類を給餌して身の具合を比べましたが、褐藻類のアラメ、コンブを与えたものが色、味覚、容量とも一番良い結果になりました。その成果は県漁業青年実績報告大会で発表し優秀賞を受賞しましたが、詳しいデータの一切は震災で失ってしまいました。

(15)気仙沼市民として、まちづくりに取り組む若者に求めるものがあれば教えてください。
《回答》
まちづくりなどに参加し、地域を意識する皆さんが増えることを心強く感じています。目下の出来事に触れ、物事を多角的に捉えることで新しい発見や自身の考えが深まることは自己成長にもつながることと思います。自身の考えが地域全体を想ってのことなのかを自問自答しながら、信じたことはたとえ少数意見だとしても粘り強く丁寧に仲間に伝えて欲しいと思います。などと偉そうなことを言っていますが、私も実践出来ないことばかりです。そして、この機会に生まれた仲間との繋がりを大切にして欲しいと願っています。

次回のぬま塾もご期待ください!