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レポート|ぬま大学第7期第4回講義

第4回講義「”誰のために”を考える〜あなたは誰(自分じゃない他)を幸せにしたいですか?〜」

タイムライン

13:30 オープニング
13:40 チェックイン
14:10 これまでを振り返る
14:35 休憩
14:40 先輩のお話を聞く
    ・ゲスト:(合)moyai 昆野 哲氏(ぬま大学第4期生) 
         memento mori 志田 淳氏
         (合)colere 齋藤 美和
15:25 休憩
15:35 マイプランブラッシュアップ
17:00 休憩・ジャーナル
17:08 チェックアウト
17:25 クロージング 
17:30 終了

レポート

2021年9月5日(日)に、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、オンラインで開催した第4回講義。
カリキュラムもついに後半に。

今回の講義では、今までの講義をふりかえりながら、自分の今の状態をつかみ、「誰のために」やりたいのかという視点でマイプランを磨いていきます。

まずは、1ヶ月ぶりに会ったみんなと、この1ヶ月で一番心が動いたエピソードを交えながら今の気持ちを共有していきました。

「この夏、あんなことあったな〜」と思い出したところで、「ぬま大学卒業後の理想の自分と比較して、今の自分はどれくらい理想に近づいているか」を考えていきます。理想の状態を10合目、ぬま大学入学したての自分を0合目と、登山に例えながら話し合い「まだ自分の理想までの具体的なプランが見えないから4合目かな〜」などと、今の状態を共有していきました。

少し休憩を挟んだところで、次は、コーディネーター(ぬま大生の応援者)からお話を聞いていきました。コーディネーター自身もマイプランを持って地域で活動しています。「誰のためにやっているのか」や「どうしてその人なのか」をインタビュー形式で質問しながら、「誰かのためにやることが、どのように活動のモチベーションに繋がっているのか」を探っていきました。

「ターゲットにしたい人にすぐには出会えなさそうだったら、まずは、自分の身近にいる共感値の高い人と一緒にやっていき、徐々に活動が広がっていくことで出会える場合もあるよ」というお話は、ぬま大生には目から鱗が落ちるお話だったようです。
活躍するコーディネーターも、小さな一歩から徐々に始めていったことを知り、ぬま大生は勇気づけられているようでした。

「誰のためにマイプランをするか」が、活動の1つの大きな軸になっていることがわかり、いよいよマイプランの磨き上げをグループに分かれて行います。

ターゲットが明確になっているぬま大生もいれば、まだまだこれから探していきたいというぬま大生まで様々。そんな中でも、ぬま大生それぞれの状況にあった次のアクションは何かをコーディネーターとともに考えていきました。

悶々と考える時間を経て、最後もみんなで集まって、今日学んだことや次回までのお悩みポイントを吐露しあい、会は終了しました。

次回はついに最終講義!
この講義を経てどんなマイプランが生まれるのか、、!次回のレポートもお楽しみに。

参加者の声

●コロナでなにも動けてなかったので、みんなと話せてモチベーションが上がりました。

●実際に行動できる段階まで来ており、楽しいと思えていますが、その反面、何が楽しいのか、何をしていきたいのかを言語化できていない部分があり苦しみもあります。

●オンラインでもグループ活動が充実してたので、いろいろお話を聞けて、人の巻き込み方についてヒントを得られました。次どうしようかなと自分の中でぐるぐるしてたので、次のアクションへのハードルが下がったかなと感じています。

レポート|ぬまトーークvol.19

ぬまトーークvol.19

人を想うことから障がい福祉について考えてみる一夜

タイムライン

テーマ「“人を想う”とは?〜障がい福祉から考える〜」
19:00 開会
19:10 自己紹介
19:20 ゲストトーーク「障がい福祉の現場にいらっしゃる方のお話を聞く」
20:05 感想共有
20:15 グループトーーク「私と障がい福祉」
20:50 クロージング
21:05 終了

レポート

2021年8月18日(水)に「”人を想う”とは?〜障がい福祉から考える〜」をテーマにオンラインにて開催しました!

ゲストに「一般社団法人コ・エル」の吉田美夏さんと「社会福祉法人洗心会」の尾形健浩さんをお呼びし、”人を想うとはどういうことか”を障がい福祉の視点を交えながら考えていきました。

そして今回の企画協力者は、尾形さんと同じ「社会福祉法人洗心会」で働く、ぬま大学第4期生の金野諒さん。施設の利用者さんをターゲットに「利用者さんが地域の中で自分の生きがいを見つけること」を目指したマイプランをつくりあげ、これまで活動してきました。

福祉があまり身近でない方にも障がい福祉について知ってもらい、より関心を持っていただきたいという金野さんの想いから生まれた今回のテーマには、22名もの方が集まってくださいました。(満員御礼、ありがとうございました!)

参加者の皆さんの障がい福祉との関わりは「これまで関わる機会はあまりない」方が55%、「仕事や暮らしの中で関わったことがある」方が45%でした。
ですので、まずは事務局から「障がい福祉とは何か」を簡単にご説明した上でゲストトーークに移っていきます。

ゲストトーークでは、どんな仕事をしているかを踏まえながら自己紹介をしていただいた後、障がい福祉に関わるきっかけをお話しいただきました。

吉田さんは、小学生の時に時々一緒に授業を受けないクラスメイト(特別支援学級)の姿に「どうしてだろう?」と疑問を持つようになったことが最初のきっかけとなり、そこから「もっと知りたい!」という気持ちを原動力に福祉の世界にのめり込んでいったと言います。
また、尾形さんは知り合いからのお誘いがきっかけで従事するようになったそうです。従事する前は、障がい福祉は社会課題の一つとして見えていたものが、支援をしていく中で障がい福祉を少しずつ理解するようになり、障がいを持つ方に対する社会の目線に違和感を感じるようになるなど、ご自身の変化を感じているそうです。

そして、お仕事で人とコミュニケーションをとる時に大切にしていることもお伺いしたのですが、お二人の「その人を想うからこそ、その人のできる力を信じ、見極め、先回りしてやりすぎないこと」や「その方にあった接し方を、当事者の方の背景はもちろん、当事者の方を取り巻く周りの方達まで広げて想像し、模索する」という心がけは、参加者の皆さんの印象に強く残ったようです。

お二人のお話を聞きながら、”自分にとって人を想うとは何か”を巡らせていた参加者の皆さん。
ゲストトーークの感想共有では、「わからないことはあるけど、”人との関わり”としては同じだから、特別なものとして構えすぎずゲストのお話を聞いていました」といった声がありました。また、自身の経験を振り返りながら障がい福祉との身近な接点や、いつから身近でなくなったのかなど、思考を巡らせていました。

その共有を踏まえて「私と障がい福祉との関わり」をテーマに、参加者の皆さんでグループトーークしていきます。
これまでの人生における自分と障がい福祉との関わりを振り返りながら浮かんできた疑問を投げ合ってみたり、当事者との関わりをどうしたらいいかを考えてみたりと、様々な思いを吐露しあう時間となりました。

そして最後に、この時間を経て参加者の皆さん一人ひとりが考える「人を想うとは?」を共有し合いました。

会の締めには、ゲストのお二人から「障がいはくっきりと線引きできるものではないことを気づいていただけたり、こうやって考えていただけたおかげで障がいとの距離がぐっと近づいたのではないかと思います」「人を想うとは、無関心でいないこと。障がい者の方が関わるニュースを見るたび、この出来事は誰かが関心を持っていただくだけで防げることもあるのではと感じています。今日は20名もの関心を寄せてくださる方に出会えたことを嬉しく思います」という言葉をいただき、会は終了しました。

そして、きっと参加者の皆さんは、「人を想うとは?」という問いや障がい福祉との関わりについて、この時間だけでなくこれからも、ぐるぐると考え続けていくのではないでしょうか。

今後もぬまトーークは、様々なテーマで開催していきます。
次回のぬまトーークはどんな時間になるのか、
次回もお楽しみに◎

参加者の声

●無関心にならない、先回りの支援をしない、見極めることができるように学び続けるなどなど、自分にとっても大切な言葉をたくさん教えていただきました!また、皆さんのお話を聞いて、「『普通』ってなんだろう?」とか「『当たり前』ってなんだろう?」とか、すごく考えさせられました。

●思い込みを取り除いたコミュニケーションを通じて、相互理解を図ろうとする姿勢が大切だなと考えました。

●障がい福祉の現場で活動されている方の実体験や、これまでの経験を元にした考え方や着目点というものが大変印象的でした。また、トークの中で、障がいを持つ方との関わり方の難しさについて触れた際に、『まずは知るところから』という発言が強く印象に残りました。さまざまな障がいを持つ人がいて、性格や行動、発言等本当にいろいろな人がいる、そうしたことをまずは知るところから始めるのも一つの関わり方であると感じました。

2021.9.9 ぬま塾vol.29「スローフード気仙沼 理事長 菅原昭彦氏」

ぬま塾vo.l.29


【大事なお知らせ】
市内の新型コロナウイルス感染状況により、当初は「オフライン」での開催を予定していましたが、「オンライン」での開催に変更いたします。(2021/8/23)


\気仙沼について知ろう!/
ゲストから気仙沼についてお話を聞く学びの場

太平洋に面したリアス式海岸をもつ気仙沼は、
栄養豊富な海から1年中多様な魚介類の恵みをいただき、楽しむことができます。
それだけではなく、山々と豊かな土壌が育んだ農産物もあります。

どの食材も生産者の顔が見え、
採れたての食材に囲まれている気仙沼は、
2003年に日本で初めて”スローフード都市宣言”を行なった、
豊かな食文化が息づいているまちです。
さらに、食を中心とした持続可能なまちづくりが高く評価され、
2013年には日本初の”スローシティ”認証を受けました。

そんな気仙沼の道のりを語るのに外せないキーマンのお一人が、
今回のゲストである菅原昭彦さんです。
菅原さんは、市民団体「スローフード気仙沼」理事長であり、
市内の伝統ある酒屋「男山本店」の代表取締役社長です。

一方で、スローフードってそもそもなんだろう?、
持続可能なまちづくりとスローフード、スローシティのつながりは?
と思う方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、
菅原さんから「スローフード、スローシティとは何か」を教えていただきながら、
食をきっかけとしたまちづくりへの想いとこれまで取り組まれてきたことをお話しいただきます。

「美味しい!」を感じる幸せからちょこっと視点を伸ばして、
気仙沼の持続可能なまちづくりをのぞいてみませんか?

ゲスト

(株)男山本店 代表取締役社長/スローフード気仙沼 理事長/気仙沼商工会議所 会頭
菅原昭彦氏

日本酒「蒼天伝」醸造元(株)男山本店代表取締役。気仙沼商工会議所会頭として津波で壊滅的な被害を受けた市域の復旧・復興、産業再生に取り組むとともに、持続可能な循環型地域社会の実現を目指して、食産業の振興など「食」をテーマとした活動やスローフード運動を展開している。また、(一社)気仙沼地域戦略の理事長としてデータに基づいた観光マーケティング実践やまちづくり会社気仙沼地域開発株式会社の社長として気仙沼市内湾地区の観光商業施設の運営を行っている。

▽ぬま塾リニューアルのお知らせ
https://numa-ninaite.com/wp/2021/06/11/2021-06-11_numajuku/


『ぬま塾vol.29』

【概要】

【お申込みについて】

【イベントの最新情報はこちらから】

【お問い合わせ】

2021.8.18 ぬまトーークvol.19「“人を想う”とは?〜障がい福祉から考える〜」

ぬまトーークvol.19


【大事なお知らせ】
市内の新型コロナウイルス感染状況により、当初は「オフライン」での開催を予定していましたが、「オンライン」での開催に変更いたします。(2021/8/14)


\気仙沼についてみんなで語ろう!/
テーマについて仲間と一緒にわいわい語り合う2時間

あなたが「人を想う」瞬間は、どんな時ですか?

家族、恋人、職場の人、お友達にご近所さん。
身近な人を笑顔にしたいという気持ちが思い浮かびます。

ひとりひとりが人を想って暮らすこと。
それが「誰もが暮らしやすい気仙沼」につながるのではないかなと思います。

今回は「障がい福祉」の観点から、
そんなことをちょこっと考えてみるお時間をご用意しました。

この日は、障がい福祉の現場で働くお2人をゲストにお招きし、障がいを持つ方と向き合う“想い“を伺っていきます。

「障がい福祉」がなかなか身近でない方も、少し身近な方も、日々向き合っている方も。
“障がい“について知ることからはじめながら、「人を想うとは?」を、一緒に考えてみませんか?

ゲスト

一般社団法人コ・エル 吉田美夏さん
震災後に、障がい福祉事業を行う「コ・エル」の法人設立に理事として関わり、就労移行支援業所を開所。現在は相談支援専門員として子どもから大人まで様々なケースの相談支援を行う。また、保護司としても活動している。

社会福祉法人洗心会 尾形健浩さん
主に知的障がいを持つ方の入所施設や通所施設などを運営する「洗心会」勤務。現在、グループホームのサービス管理責任者として、障がいを持つ方が地域で生活を送るための支援を行う。初級障がい者スポーツ指導員でもある。

企画協力

6ヶ月間のまちづくり実践塾「ぬま大学」
社会福祉法人洗心会
第4期卒業生 金野諒さん


『ぬまトーークvol.19』

【概要】

【お申込みについて】

【イベントの最新情報はこちらから】

【お問い合わせ】

レポート|ぬま大学第7期第3回講義

ぬま大学第7期 vol.3

第3回講義「次のアクションを考える〜どんな1ヶ月を過ごしたいですか?〜」

タイムライン

13:30 オープニング
13:55 チェックイン
14:25 先輩のお話を聞く
15:20 休憩
15:30 マイプランブラッシュアップ
16:55 休憩
17:10 チェックアウト
17:25 クロージング
17:30 終了

レポート

7/18(日)、6月に竣工したばかりの新月公民館にて開催した第3回講義は、いよいよマイプランを進めるためにどんなアクションをするかをクリアにしていきます。
そして、今回は強力な助っ人として、ぬま大学のOB・OG生がなんと11名も集まってくれました!

ぬま大学第7期 vol.3

まずは、第2期生の佐藤光彦さんのお話を聞き、どのようにアクションを重ねていけばいいかをイメージしていきます。

佐藤さんからは、地元である八瀬地区にUターンして来るまでの経歴や、ぬま大学に入るきっかけとぬま大学を経て気づいたこと、そしてこれからチャレンジしていきたいことを伺いつつ、佐藤さんがぬま大生に伝えたいポイント3つをお話しいただきました。

まず一つ目は『自分の原体験に沿ってないと長続きしない』ということです。
佐藤さんが、自分の行動に影響を与えている過去の体験(原体験)は何だろう?と振り返った時に、4歳の時に「だめだ」と止められていた自分の家のビニールハウスに一人で登った経験だと気づいたそうです。そこから、「無理だ、だめだ」と言われていることに挑戦することが、今の自分の行動には外せないポイントになっているそうです。

2つ目が『「誰かのため」より、まずは「自分のため」に』ということです。
誰かにやらされていると感じてやるのではなく、自分がやりたいと思うことをやることが大事とのこと。また、「自分のため」が理由の時には、言い訳をしなくなるそうです。「誰かのため」が理由の時は続かなかったり、誰かのせいにしてしまうことがあるけれど、自分のやったことなら、うまくいかなかったことを受け入れながら改善していけるようになるとお話ししてくださいました。

3つ目は『仲間と動くことが大事』ということです。
一人でできることの限界と、自分が苦手なことを得意としてやってくれる人と共にやることで、自分一人ではできないことが達成されるようになるそうです。あとは仲間と話していくことで、自分からは発想できないことが生まれるようになるとのこと。

最後に、「正しさは誰かに判断されるものだけれど、納得感は自分だけで決められることなので、納得感を持ちながら、考えすぎずにまずは動いてみよう!」というメッセージを残して、ゲスト講話を終了しました。

ぬま大学第7期 vol.3

そしてここからは、OB・OG生とともに、マイプランのブラッシュアップ(磨き上げ)を行なっていきます!
第2回講義で見えてきたマイプランを、改めてグループに分かれながら共有していき、第4回講義までの1ヶ月に行うアクションを考えていきました。

描きたてのマイプランは最初のアクションが大きくなってしまい、一歩を踏み出すのが難しくなってしまいがち。そんな経験があるOB・OG生たちが、7期生のマイプランを聞きながら「最初のアクションは何がいいか」を、共感しながら一緒に考えていきます。

そして、最後にはぬま大生一人ひとり、1ヶ月の間に行うアクションを宣言して会を終了しました。

さあ次回はいよいよ後半戦に突入します!次回のレポートもお楽しみに!!

参加者の声

●OB・OGの話を聞いて、焦っていた部分が少し楽になりました。自分のマイプランでご協力いただけそうな繋がりもできて、とても心強いです。

●大勢のOB・OGさんと交流できて大量の刺激を受けることができました。

●プランに対するフィードバックバックをもらい現状考えなくては行けないアクションを明確化出来ました。

レポート|ぬま塾vol.28

震災から10年。
気仙沼の復興と今をデータから知ろう!

タイムライン

19:00 開会
19:10 ゲスト講話
19:40 ゲストとのトークセッション「データで見る、復興10年〜住まいと産業〜」
20:30 クロージング
20:35 終了

レポート

2021年7月13日(火)に気仙沼市役所ワン・テン庁舎 大ホールにて開催しました。

参加者はなんと満員御礼の30名。

そしてこの日のゲストは、気仙沼市 震災復興・企画部長 鈴木哲則さん。お話のテーマは「震災から10年。気仙沼の復興と今をデータから知ろう!」でした。
部長がお得意な「データ」を活用しながら、気仙沼の復興10年と現状、今直面している課題や市の取り組みについてお話ししていただきました。

まず鈴木部長から気仙沼の現状として、気仙沼の基礎情報をお伝えしつつ、震災と復興についてお話しいただきました。また、今後の市としての課題を踏まえながら、これからの気仙沼はどのように対策を打っていかねばならないかをお話しいただきました。

“海と生きる“気仙沼は、やはり水産業がまちの産業の柱となっています。しかし、人口減少による労働人口の減少や大元である水産業の担い手不足と行った課題があります。だからこそ、移住・定住支援や他の産業の創出に力を入れています。

そんな気仙沼の状況が理解できてきたところで、鈴木部長と事務局矢野とのトークセッションに移ります。

震災により甚大な被害を受けた「住まい」と「産業」にスポットを当て、関連するデータを読み解いていきました。

まずは震災で、市内の40%である26,000棟の家屋の倒壊があった気仙沼で、どのように市民の方の生活基盤となる住まいを再建していったかを辿ります。
震災前のコミュニティを残しながら、どのように安全で新しい場所に市民の住まいを移していくかが課題だったそうです。また、集団での移転が難しい方、集合型災害公営住宅に住む方々の新しいコミュニティづくりも大きな課題のようです。
この課題については、地域の担い手づくりなどを行い、自治力を高めていきたいとのことでした。

続いては、産業です。
震災前後の「水産加工品生産高」のデータから、とても興味深い変化が読みとれました!
水産・水産加工業の担い手不足が課題としてあるものの、震災10年を経て「水産加工品生産額」は震災前の「9割」まで回復しているそう。一方で、「水産加工品生産量」としては、まだ震災前の「6割程度」の回復。つまり、震災後、水産加工業の方達が自社製品のブランド化などの工夫を進めることによって高い利益率を出しているということなんだそうです!

また、このようにどの産業も収益をあげ高い利益率を目指していくことは働く人の賃金アップにもつながり、気仙沼で誇りを持って働ける若者を増やすことにもつながるため、今後も重要視していきたいとお話しされておりました。

そして、Uターンが見込める年代の女性のUターン率が落ちていることをデータとして見せながら、女性が地元で働きたくなる産業の創出も同時に行っていかないといけないとのことでした。
そのために、企業誘致や新規産業の創出も行っているようです。

そんなトークセッションも終わり、最後に鈴木部長から
「私としては人口減少が特に課題意識があり、なぜかというと人口減少はその人口を養うための経済力がまちに不足していることを示しているからです。そして、賃金の格差がある中で、働く方が生き生きとし、郷土に誇りが持てるような産業づくりを目指していきたいです。なので若者の皆さんには多少失敗してでもなんでもチャレンジしていき、モチベーション高くこのまちで働き、暮らして欲しいです」
とコメントをいただき、会は終了しました。

これを機に、気仙沼のことや市の取り組みが気になった方は、『第2次気仙沼市総合計画』を読んでみてはいかがでしょうか?
後期基本計画は秋頃公開予定です◎
▽第2次気仙沼市総合計画
https://www.kesennuma.miyagi.jp/sec/s019/020/020/020/111/20180222151136.html

次回のぬま塾は9月を予定しております!次回もお楽しみに〜!!

参加者の声

●震災後10年の気仙沼の状況をデータという側面から改めて考えることができました。今後の気仙沼についても見えてきました。

●震災前後を比較しながら気仙沼の現状や課題について知ることができました。人口減少という根本的な課題がいろいろな課題に繋がっていると思いました。

●水産加工生産高の数字について、400億以上の減少から9割まで回復させている現実があることに感動しました。