レポート|ぬま塾vol.31
あなたの「好きな感覚」はなんですか?ゲスト:パン工房いずみぱん 水野いずみさんのお話
開催概要
- 日にち :2022年8月25日(火)
- 時間 :19:00〜20:32
- 開催方法:ビデオ会議ツール(Zoom)
- ゲスト :水野 いずみさん
(パン工房いずみぱん 代表) - 参加者 :24名
- タイムライン
19:00 オープニング
19:06 ゲストからのお話
19:40 トークセッション
20:10 感想シェア
20:20 質問タイム
20:28 クロージング
20:32 終了
レポート
気仙沼で活動するゲストのお話が聞ける『ぬま塾』。
8/25(木)、第31回をオンライン(Zoom)にて開催しました!
今回のゲストは、パン工房いずみぱん代表の水野いずみさん。
「“働く” から気仙沼を知ろう!」をテーマに、前半はゲストからのお話をいただき、後半はトークセッション、感想共有・質問タイムと、子どもの頃のお話から今に至るまでをたっぷり伺いました。
いずみさんの子ども頃の夢は“考古学者”。そんなギャップからお話は始まりました。その後、迷いながらも就職は陸前高田市で公務員となり、博物館の学芸員などに就きます。しかし、専門外のことも学びながらで「泣きたくなるくらい分からん!」経験もあったと言います。
そして震災後に気仙沼へ移住し、偶然に出会ったのがパンづくり。
産後のメンタルが弱まっている時期で、「何をやっても上手くいかないときに、パンが作れた成功体験が良かったのかもしれない」「作っているときは、震災の悲しみも、育児のしんどさも忘れて、無心になれる瞬間だった」とパン屋になったきっかけを語ってくださいました。
「パンを食べることというより、『パン作りが好き』」という言葉が印象に残ります。
いま気仙沼でパン屋として過ごすなかで、人との距離が近く「この人だから」と買ってくださるお客さんがいると感じるそうです。だからこそ「誠実につくり続けることは、必要とする人にとって安心をお届けすること」、そう想い働かれています。
「お客様の笑顔が見られるのが嬉しい」と仰るいずみさん。
自分の「好き」から、ひいては食という人の生活の一部が支えられ、誠実な姿は地域の大事な一部となっている、そんな風景を感じる時間になりました。
参加者の声
- 「パンを食べるのは特別好きなわけじゃないけど、パンをつくるの(触感・感覚)がとても好きだった」という、いずみさんの言葉が忘れられないです。自分の好きなもの・ことがいまはっきりと感じられなくても、好きな感覚を思い出せたら、それがいつか何かに繋がるのかなと少し前向きになれました。
- 「好き」をスモールステップで自分の状況に合わせながら大きくしていける・チャレンジしていけるのはとても羨ましいと思ったし、それだけ、ひたむきに頑張って来られたんだと思った。私は何ができるかな〜、キャッチしていきたい。考えるきっかけになりました。
- 「仕事は生きること、何をもって皆さんのお役に立つか」。「一人で悩まないこと」。本当にパンが好きで、パンを通じて地域の皆さんを元気にしているのだと感じました。