ぬまトーークvol.18
こんにちは、事務局の齋藤です。
2021年2月25日(木)に開催しました、ぬまトーークvol.18の様子をお届けします。
今回のぬまトーークも、6ヶ月間のまちづくり実践塾「ぬま大学」を卒業したぬま大生と一緒に企画をしております!
今回はぬま大学第5期卒業生の佐藤慶治さん(けいじくん)プロデュースで「気仙沼の「スポーツ」の未来を考えよう!」というテーマで開催しました。
けいじくんは、地元・南三陸町で行っている“誰もが、いつでも、どこでも、気軽に参加できる“「生涯スポーツサークル あくてぃぶ!」の活動を気仙沼でも実施する、というマイプランをぬま大学で考え、活動しています。また、スポーツの機会がもっと身近にあるまちになればという想いから今回のぬまトーークを企画しました。その一歩として、気仙沼で普段スポーツをしている人がどんなスポーツの未来にワクワクし、どんなことに困っているのかについてトーークしていきました!
ぬまトーークvol.18でやったこと
テーマ「気仙沼の「スポーツ」の未来を考えよう!」
19:00 開会
19:05 オープニング
19:20 ゲストトーーク
20:05 ワークショップ
20:55 クロージング
21:05 終了
オープニング
「気仙沼のスポーツ活動がより盛んになるように、この場を通じて皆さんが感じている課題や、もうちょっとこうなったら良いよねということ、今後こうしていけば良いんじゃない?という意見を聞けたら嬉しいです。」
とけいじくんの想いをお話しいただき、ぬまトーークはスタートしました。
ゲストトーーク
今回のぬまトーークでは、けいじくんと同じように気仙沼市のスポーツを盛り上げる活動をされている方をゲストにお呼びし、活動を始められた想いや、今後の目標についてお話いただきました。
●ゲストトーーク① 袖野洸良さん
一人目のゲストトーークは一般社団法人気仙沼スポーツLABO 代表理事の袖野洸良さんです。袖野さんはスポーツリズムトレーニングという「リズム感」を高めることで運動能力を向上させるトレーニングを、小学生から高齢者までの幅広い年代を対象に行われています。
そんな袖野さんはバスケが大好きで、元々は学校の先生としてバスケの指導を行なっていました。
それが震災をきっかけに、バスケを自分が楽しむためだけではなく、“バスケを通してまちを元気にできないか”と考えるようになり、子どもから大人までバスケを「する・見る・学ぶ」環境をづくりを始めました。
しかし、活動の中でうまく体が使えず、スポーツが苦手と感じる子どもたちが多いことに気づきます。そこで、スポーツへの苦手意識がついてしまう前に、まずは自分の体を自在に操る練習ができるリズムトレーニングの指導を始められました。リズムトレーニングは、体を動かすことが楽しい!と感じてもらえることはもちろん、スポーツを行う体の基礎づくりができるため、バスケの指導にもいい影響が期待されるそうです。
また、市内に住む様々な年代の方の運動の機会づくりにも一役買い、今では高齢者の方向けのリズムトレーニングの指導まで行うようになったそうです。
今後は、”子どもたちの運動能力の向上”と”多くの人が健康で楽しい生活を送ること”を目標に掲げて、様々な人々の運動習慣の確立を目指していきたいと語っていました。
●ゲストトーーク② 佐藤慶治さん
けいじくんは、生涯学習という視点からスポーツの機会をつくっています。
スポーツがもたらす幸福感を大切にしているため、スポーツが「できる・できない」ではなく”スポーツを通した交流”を重要視し、その機会を生涯スポーツサークルあくてぃぶ!ではつくっています。
こういったスポーツを通したコミュニティが、居場所となり、より豊かな生活を送って欲しいとも話していました。
しかし、このような機会を自分一人だけでつくっていくには限界があると気づき、今後は市内の団体が連携をしていくことで、スポーツの情報がより身近に入り、気軽に参加できるまちを目指していきたいと語っていました。また、次のアクションとしては、お互いがどんな活動をしているかを知れるの場を設けてみたいと話してくれました。
お二人に共通していたことは、スポーツを得意・苦手で判断してしまうのではなく、その先にあるスポーツの楽しさを感じて欲しいという想いでした。そのために、幅広い世代の方達に向けたプログラムを作り続ける袖野さんと、生涯スポーツという切り口でスポーツの裾野を広げ、さらには他団体との連携をすすめるけいじくん。
そんなお二人から話された「スポーツを身近なものにして、生涯、スポーツに親しんで欲しい。スポーツをもっと好きになってくれる人が増えたら嬉しい」という願いが参加者の皆さんの胸をうつゲストトーークでした。
ワークショップ
お二人の熱い想いをたっぷりと伺ったところで、ワークショップへ進みます。
5人ずつのグループに分かれ、
- 「これまでの人生で、スポーツを通して得られた貴重な体験や、スポーツをしていて良かったエピソード」
を思い思いにお話していただきました。その後、
- 「スポーツを通して得た経験や喜びを、未来の子どもたち・次の世代 により感じてもらうためには、どんな機会があるといいと思いますか?」
という問いを考え、グループでトーークしていきました。 トーークでは、子どものスポーツ環境やスポーツツーリズムの視点、所属しているサークルからの意見など、それぞれの想いをシェアしていただきました。
クロージング
最後に、ゲストの袖野さんとこのぬまトーークをプロデュースしてくれたけいじくんから一言ずつ感想をいただきました。
「貴重なご意見をお聞きすることができありがとうございます。僕もまだ気仙沼のスポーツの課題を整理できてはいないんですけど、今日すごく良いきっかけになったので、また一歩、二歩とみなさんと一緒に踏み出していきたいと思います。」と、袖野さん。
「今日は皆さん、ありがとうございます。ご参加いただいた皆さんとこれからも議論を重ねていくことで、今日話にあがった「こうなったらいいのにな!」を実現できると思います。これからもよろしくお願いします。」と、けいじくん。
そんなお二人の言葉をいただいて、会は終了しました。
参加者のこえ
- 気仙沼市全体や次世代、子供たちにどうスポーツを行う機会を与えるか、様々な話を聞けてより可能性を感じてとてもワクワクしました。
- スポーツで市内を盛り上げようと活動している方達が、どのような方で、どのような活動をしているのか知る機会となって良かったです。また、皆さんが考える気仙沼のスポーツの未来について、様々な意見を伺うことができ、とても刺激になりました。
- 気仙沼のスポーツの問題点について参加者とシェアできたこと、また、同じことを考えている方がいるとわかって良かったです。
気仙沼のスポーツの未来について語る2時間。
まだまだ話し足りない!という声をいただくほど、参加者の皆さんとスポーツの可能性について話す時間はあっという間で、ワクワクしながらスポーツの未来を描ける一夜となりました。
次回のぬまトーークも楽しみにお待ちくださいね◎