ぬまトーーク vol.17
こんにちは、事務局の平田です。
2021年1月25日(月)に開催しました、ぬまトーークvol.17の様子をお届けします。
今回のぬまトーークも、6ヶ月間のまちづくり実践塾「ぬま大学」を卒業したぬま大生と一緒に企画をしております!
今回はぬま大学第5期卒業生の渡邊貴弘さん(たっぴーさん)プロデュースで「自分のカラダによりそう〜歯と髪から「カラダ」を考える〜」というテーマで開催しました。
たっぴーさんは気仙沼市内で歯科技工士として働かれており、ぬま大学では「最後まで食べたいものが食べられるように」というマイプランに取り組まれておりました。そのために、何か症状が出てからではなく、若いうちから日々カラダによりそう習慣をつくれないかという想いがきっかけで、今回のぬまトーークを企画しました。
ぬまトーークvol.17でやったこと
テーマ「自分のカラダによりそう〜歯と髪から「カラダ」を考える〜」
19:00 開会
19:05 オープニング
19:20 ゲストトーーク
20:00 ワークショップ
20:55 クロージング
21:05 終了
オープニング
「私は普段は、市内の歯医者さんで歯科技工士として歯をつくる仕事をしています。なかなか日の目を浴びない職業と思っております。ですが、今回こうやって皆さんとお話しができる機会をいただきました。今日は皆さんとお話しができるのを大変嬉しく思います。」
とたっぴーさんの想いをお話しいただき、ぬまトーークはスタートしました。
ゲストトーーク
今回のぬまトーークでは、たっぴーさんのようにカラダの一部分から人のカラダ全体によりそうケアをされている方をゲストにお呼びしました。
そのゲストは、美容師の畠山真樹さんです。真樹さんは2019年の12月、階上地域に”人・海・自然にやさしいサロン”をコンセプトとした美容室 umi no niwaをオープンされています。
そんな真樹さんとたっぴーさんのトークセッションをお届けしました。
トークセッションでは、お二人がカラダ全体に目を向けるようになったきっかけとそれからの変化をお話しいただきました。
お話を聞いていくと、なんとお二人とも似たような経験がきっかけとなっていたんです。というのも、最初は歯や髪への「技術」を磨くことで、患者様やお客様により良いものを届けられると、切磋琢磨されていたお二人。
しかし、ある時、ある患者様・お客様との出会いがきっかけで、
- 「綺麗に仕上げること」だけでは、患者様にとって”違和感のない歯”を作れないこと
- 「髪のデザイン(見た目のキレイさ)」を追い求めても、そもそも施術する髪の毛がなくては、どうしようもできないこと
に気づいたそうです。今まで磨いてきた技術の精度がいくら高くても、あくまでそれは”カラダの一部分”しか見つめられていなくて、そもそもの基盤となる”カラダ全体”を意識することが必要なんだ、というとても大事なことに気づかされたとおっしゃっていました。
そこからお二人は、技術や理論以外の視点として”患者様・お客様のカラダ全体”にも目を向けた上で、どのようなアプローチができるかを大切にしているそうです。
そんな、ちょっと衝撃的なお二人のエピソードの後には、「参加者の皆さんが日々カラダのためにできること」をお話しいただきました。
- 歯を食いしばらないように歯と歯がくっついていたら離すように意識すること、姿勢のバランスが崩れて顎に力が入るのを防ぐために足を組まないようにすること
- シャンプーをする時は顔を洗う時のように優しく洗いあげること、頭の冷えからの睡眠の質の低下を防ぐためになるべく早く髪の毛を乾かすこと
をアドバイスいただきました。
そして最後に、「カラダに寄り添うとは?」という問いに対して、「自分を知ること。そして知った上で、知識を得て、自らが選択していくこと。」と一言でまとめていただき、トークセッションは終了しました。
ワークショップ
参加者の皆さんの意識がカラダに向いたところで、ワークショップ「自分のカラダに目を向けてみる」へと進みます。
まずは個人ワークとして、4つの問いについて紙に書き出していきました。
- 今の自分のカラダで違和感を感じるところ
- これまで違和感を感じたエピソード
- カラダによくないなと思う日々の習慣
- 日々の中で気をつけていること
カラダの違和感と習慣から自分のカラダに目を向けたところで、今度はグループに分かれて共有していきます。3人のグループの中で、自分たちの持つ知識や経験を共有することで、さらにカラダに意識を向けていきます。
最後に「自分のカラダのために明日から暮らしのなかで変えたいこと・やりたいこと」を考え、1人ずつ共有していきました。
クロージング
明日からのアクションが見えてきたところで、司会から「気仙沼市民の健康状況や気仙沼市の健康への取り組み」をお伝えし、気仙沼市の現状について知っていただく時間もご用意しました。
そして最後に、ゲストの真樹さんとこのぬまトーークをプロデュースしてくれたたっぴーさんから一言ずつ感想をいただきました。
「ワークショップの中で、参加者の皆さまが日頃から心身の健康を意識して、行動していらっしゃるんだなと思いました。私もこれからもしっかりとカラダに目を向けていこうと思いました。」と、真樹さん。
「色々な考えや、カラダにいいことを一つひとつやっていくことで、ちょっとずつ変わっていくと思います。身近なところから意識してやっていきましょう。まずは、歯を磨いてくださいね〜!」と、たっぴーさん。
そんなお二人の言葉をいただいて、会は終了しました。
参加者のこえ
- みんなでシェア、楽しかったです。健康って、一人で気をつけようとすると義務感が大きくなるけど、みんなと話しながら考えると楽しいなと思いました。
- 普段あまり聞かないテーマだったので、ゲストお二人のお話がとても興味深く聞けました。
- たっぴーさんと真樹さんのお話がとても素敵で、もっと聞きたかったです。カラダについてとは逸れるかもしれませんが、仕事に真剣に向き合って様々な経験を経た上で深みが増していく姿がプロだなぁと感動しました。そんな方が気仙沼にいてくれて良かった、と思いました。
日々忙しさの中で、ついつい後回しになってしまうカラダ。
そこに向き合うお二人の姿から、日々を振り返利、自分のカラダに寄り添ってみるきっかけとなった今回のぬまトーーク。優しい眼差しをもつ二人が醸し出す雰囲気のおかげで、参加者の皆さんが自然とカラダに意識が向いていく贅沢な時間でした。
ぬまトーークはプロデュースしているぬま大生によって、雰囲気もガラッと変わり、参加者の皆さんにお届けできる学びも毎回違っていて、事務局も毎回ワクワクしています!
次回のぬまトーークもお楽しみにお待ちくださいね◎