ぬま大学第2期生インタビュー vol.1

ぬま大学第2期生 パネルディスカッション Part1
ぬま大学第2期生に聞きました!「ぬま大学」について教えてください!
今回のゲストは、菊地隆太郎さんと中村かれんさんです。

ゲストプロフィール ※2017年4月現在

菊地隆太郎さん(愛称:りゅうくん)
気仙沼市(八瀬)出身。サンマの形をしたたい焼きを売っている「sanma mia!」の店主。
作成したマイプラン:「八瀬に自然遊びの拠点を作る」

ぬま大学第2期生インタビュー vol.1
中村かれんさん(愛称:かれんちゃん)
北海道出身。震災ボランティアを契機に気仙沼に移住。
作成したマイプラン:「しんどいときに頼れる場所」

ぬま大学第2期生インタビュー vol.1

「自分、できるかも」という気持ちになりました。
ーーぬま大学に参加したきっかけを教えていただけますか?
(かれんちゃん)ぬま大学に参加した理由は、周りの人から「参加してみたら」と言われたからと、ぬま大学の説明会に参加して、「できるかも」という気持ちになったからです。説明会ではマイプランを実際に作る練習をしたんですけど、やりたいことがなくて(笑)。それで、なんとか絞りだして作ったものを発表したら「いいじゃん」と周りから言われ、「自分、できるかも」という気持ちになりました。
ーーそうはいっても半年間はハードルが高いと思いますが、当時はどんな心境だったんでしょうか?
(かれんちゃん)「申し込んでしまったからには、やらなきゃな」という感じでした(笑)
ーーでは、 りゅうくんはどうでしょうか?
(りゅうくん)僕は、ぬま大学は名前しか聞いたことがなく、説明会にも参加しませんでした。お店にぬま大学第2期の募集のポスターの掲示を依頼されたときも、「あ、ぬま大学やってるんだー」って感じで(笑)。その後、当時手伝っていた別のお店に成宮さん(ぬま大学のコーディネーター)が来てくれて、「僕いるよ。ぬま大学やったら?」と誘われて、参加することにしました。成宮さんに誘われなかったら、参加していなかったと思います(笑)。
 また、当時は子ども達を対象とした活動もやっていたのですが、仕事との両立が難しくなってきていた時期でした。「何かしないと活動しなくなるな」と思い、「強制的に仕事とは別で、自分がやりたいことを出来る場所をつくろう」と思ったこともぬま大学に参加した理由の1つです。
近くの異業種、遠くの同業種から学ぶことは多い
ーーぬま大学の期間中、印象に残っていることは何でしょうか?
(りゅうくん)オープンアカデミーですね。普段だったら見られないような場所に行って、学ぶところが大きかったです。メイン講師の尾野さんが「近くの異業種、遠くの同業種から学ぶことは多い」とおっしゃっていたように、本当に為になりました。
ーーかれんちゃんはどうでしょうか?
(かれんちゃん)私は担当のコーディネーターさんとの月1回の話し合いです。なかなか自分の気持ちを深くまで聞いてもらう時間は、これまでの人生でなかったなあ、と。そして、話しているうちにいろんな側面から意見を貰ったり、「自分って、これできるのかも」というような気付きがあったりして・・・。思えば半年間全部の時間が楽しかったなと思います。ぬま大学に参加して良かったとすごく思います。
 それから、第5回講義ですね。ちょうどゴールが見えなかった時期です。最後の講義なんですけど(笑)。このころに、自分のプランががらっと変わりました。自分の原体験が別のところにある、と気づいたんです。第5回は「それに気づいたはいいけど、どこにゴールを持っていけばいいんだろう・・・」と悩んでいる時にとりあえず参加して、色んな人に現状を話し、色んなことを突っ込まれました(笑)。
自分に対しても、相手に対しても、素直になれました。
ーーぬま大学の期間を通して変化したことはありますか?
(かれんちゃん)自分に対しても、相手に対しても素直になれました。ぬま大学の期間は「こういうことをしたいんです」と言うと、周りが「いいよね」と言ってくれ、逆にそれを相手に対しても言う、そういうことを半年間続けているうちに、今まではほめられても「そんなことないです」と突き放していたところを、「自分にはそんな面があるんだな」と思い「ありがとうございます」と受け入れられるようになりました。それはやはり、半年間話を聞いてもらったり、話を聞いたりしたことが大きいんじゃないかなと思います。
ーーかれんちゃんは最後の追い込みが怒涛でしたよね(笑)。
(かれんちゃん)はい(笑)。最後には、担当のコーディネーター以外にも話をひたすら聞いてもらってました。ぬま大生だけで報告会のプレゼン練習をしよう、と集まったりもしました。そういう意味では、ぬま大学の仲間、という感じが生まれたことも変化かなと思います。最初の合宿(第1回講義)のころと比べると、最後の追い込みの頃には距離が縮まり、仲間感が生まれたなあと思います。
ーーりゅうくんはどうでしょうか?
(りゅうくん)仕事以外の場所が出来た、ということですかね。仕事の間は売上のこととかばかり考えていたので、ぬま大学という場が出来たことで、気持ちが楽になりました。それが自分の中で一番大きな変化ですね。話したい、愚痴りたい、という場所は、ぬま大学に参加しなかったらできなかったと思います。逆に、参加してなかった時のことを考えると・・・へこんでいたかもしれない(笑)。それくらい、ぬま大学に出会えてよかった、やってよかったと思います。
ーーその部分で、印象的だった時間はどこですか?
(りゅうくん)最後の追い込みかなあ。文化祭の前夜祭みたいな感じで、ほほえましいなあと思いました(笑)。
小さいところからやっていきたいです。
ーー最後に、今後自身のプランとしてやりたいと思っていることや、方向性などを教えてください。
(りゅうくん)八瀬で楽しいことをやる、というのは、生きていくうえで必ず取り組んでいくとは思います。今は八瀬で色んなことを一緒にやっていく人を発掘したいと考え中です。今、この説明会の場で知らない人がいるというのが逆に嬉しいです(笑)。
ーーどういうことを一緒にやりたいですか?
(りゅうくん)今、2期生の佐藤光彦くんと一緒に「8のつく日は八瀬の日」として、楽しくみんなでご飯を食べるなど、多世代交流の時間を作っています。子ども達も集まってくる場なので、ぜひよろしくお願いします(笑)。
ーー八瀬への想いや課題意識に対してはどう感じていますか?
(りゅうくん)地域の全体的な課題としては、小学校の統廃合とか、大きな話になるのですが、自分としては八瀬で楽しいことが出来ればいいなと思っています。小さいところからやっていきたいです。
ーーかれんちゃんはどうでしょうか?
(かれんちゃん)今年一年間は勉強の年にしようと思っています。私が目指したい場作りを実際に実践している人のところに行って、現場で学ぼうと考え、実際に1~3月で色んなところに行ってきました。私が目指す場は作るのが難しいんですけど、とりあえず今実際に関わっている色んな世代の人たちとの関わり方を、これからも大事にしていきたいなと思っています。
ーーぬま大学の仲間、という感覚は、お二人が話す様子からも感じ取ることが出来ました。ありがとうございました!