インタビュー|「やりたい」をはじめてみよう。

ぬま大学第7期インタビューvol.1

卒業生80人。
気仙沼に住む若者が「やりたい」を形にするために”ぬま大学”を選ぶ理由とは?

「何かやりたい」と思う時はどんな時ですか?

お休みの日に気持ちのいい晴れ間が見えた時や、今やっていることに少し慣れてきた時でしょうか。それとも、お仕事帰りの車の中やお風呂で、何かもやっとした感情を抱きながら思う時もあるでしょうか。

でも、いつもの暮らしで精一杯、という方が多いのかもしれません。

それでもなお、「あれができればな…」と考えてしまう方にご紹介したいのが“ぬま大学”です。

一見、“「やりたい」を形にする実践塾”なんて書いてあるものだから、なんだか敷居が高く感じるかもしれません。

しかし、やっていることはいたってシンプル。
自分の「やりたい」という気持ちに素直になるだけです。

それでも、まだまだぬま大学がピンとこない方も多いはずです。そこで、事務局 矢野明日香のぬま大学第7期開校への想いとともに“ぬま大学”を改めてご紹介できればと思います。

[ text:平田 ]

やりたいことは、ここから、きっと見つけられる。

まず、改めてご紹介すると、ぬま大学は「やりたい」を形にする実践塾です。

2013年から気仙沼について知る・語れる単発イベント“ぬま塾”や“ぬまトーーク”を行っていく中で、“知る・語る”だけではなく、“実際にまちづくりを実行してみたい”という想いをサポートする場の必要性が高まり、2015年からぬま大学第1期が始まりました。

そして、ぬま大学は一人ひとりの「やりたい」が形になっていくことで、まちに住む人自身がまちをつくっていく“市民が主役のまちづくり”を目指しています。

なので、「好き」や「ワクワク」といった一人ひとりの“心が動く瞬間”に着目し、「本当にやりたいこと」を見つけられることを何より大切にしています。

そんなぬま大学に、私は第2期から携わっています。

ぬま大生の応援をするコーディネーターをやりながら、第6期からはぬま大学の各講義の内容と気仙沼で実行するプラン(=マイプラン)を考えていくためのマイプランシートを設計するワークショップデザインを担当しています。

「本当にやりたいことが、半年間で見つかるかな」と心配される方がいらっしゃるかもしれませんが、この講義とマイプランシートで順を追って整理できるので安心してくださいね。

そして、みなさん自身のペースに寄り添いながら半年間進んでいけるように、ぬま大学にはコーディネーターという方々がいます。

コーディネーターは気仙沼でマイプランを実践している方達なので、講義で考えきれなかった部分の相談はもちろん、みなさんが悩み、つまずくポイントを同じように共感し、一緒に悩みながらも、そっと背中を押してくれる存在です。

多様なコーディネーターがいるので、それだけ気づかせてくれることがたくさんあると思います。

ぬま大学インタビューvol.1

だからこそ、ぬま大学ではその人にしか出来ない、ストーリーのあるマイプランが生まれています。

苦手だった言語表現を、ダンスという身体表現にチャレンジすることで克服してきた経験から、次はその機会を子どもたちに作ろうとしている方。

農業に魅了されて脱サラし、ゆくゆくは前職である介護の視点を取り入れた農業に取り組みたいと、まずは独立に向けて取り組んでいる方。

自分が持つ建築とコミュニティデザインのスキルを活かして、仲間とともに銭湯コニュニティを作ろうとしている方。

本当に面白い方達がぬま大学の卒業生にはたくさんいます。

やりたいことの先にある “幸せ”と、“やり甲斐”。

なぜ、こんなにも自分の「本当にやりたいこと」を見つけて、大切にしてほしいと思っているかを、私自身の経験も含めて話させてください。

私は岐阜県出身で、2016年に気仙沼に移住をしました。移住した理由は、畑がやりたかったから。
自分が食べるものを自分で作る暮らしを目指して、その最初の一歩として畑をやろうと決めていました。

「畑をやりたい」と周りの方達に話し続けていたら、家の敷地内で畑ができることになり、家の徒歩5分内にいらっしゃる農家さんとつなげていただき、野菜作りを一から教えてもらったり、手伝ってくれる仲間ができて、本当に楽しかったんです。

それに、活動の中で大好きなおばあちゃんにも出会えて、私の中で幸せにしたい人が見つかりました。このおばあちゃんのために自分にできることをしたいって。

でも、私の仕事柄もあって、自分の「やりたい」がどう地域のためになるかを考えることが多くて、私の畑の活動は地域のためになっているのだろうか?目の前のおばあちゃんを幸せにしたいという思いじゃだめなのか?と悩むようにもなりました。

そんなモヤモヤを抱えながらも、畑の活動を続けて、地域の人が週1回野菜を販売する「からくわ夕市」も手伝うようになっていた頃に、唐桑町まちづくり協議会ができたんです。そこで、「明日香ちゃんの活動は“地産地消”だよね」と言ってもらえて、 まちづくり協議会の中に地産地消チームができ、そのリーダーに選ばれました。

自分の「やりたいこと」を続けていたら、幸せにしたい人が見つかって、その先に地域との接点が生まれたんです。

“やりたい”が、 “やり甲斐”に変わった瞬間でした。

そうやって、私自身も何年もかけて気付き、一歩ずつ進んでいます。
だから、ぬま大学の半年間で絶対に形にしなきゃいけないということでもないなと思っていて。

これだ!っとなるまでには、何度も形にしてみる必要があるかもしれないですし、人それぞれに時間が必要になると思います。

でもやっぱり「やりたい」という気持ちがなければ、こんなに何年も続けられなかったし、こうやってたくさんの気づきや経験は得られなかったと思います。

だから、皆さんにも「やりたい」という気持ちから始めてみて、自分のペースで悩みながらも行動して、形にしていってほしいと思っています。

みんなの「好き」や「こだわり」を聞きたい。

ぬま大学第7期インタビューvol.1

ぬま大学では「やりたい」を形にするまでに必要な、自分と向き合える時間をたくさん用意しています。

そして何より、私はみんなの“個性”が大好きです。

その人にしかない“心が動く瞬間”。
本当に毎年、今年はどんな個性に出会えるのかとワクワクしています。

それに、素敵な想いを持っているのに、「話すのは恥ずかしい、これでいいのかな?」とうずうずしている人を見ると、純粋に、本当に応援したくなります。

だから、ぬま大学では、皆さんの「好き」や「こだわり」を聞きたいし、たくさん話して欲しいです。

うずうずしている人。
ぬま大学が気になっている人。
ちょっと話を聞いて欲しい人。
なんかちょっと、暮らしや、働き方を変えてみたい人。

まずは、「どうしたの?」って、ゆっくり話を聞かせてくれたら嬉しいです。


ぬま大学第7期受講生募集

【募集要項】

  • 募集期間:2021年4月12日(月)~5月9日(日)
  • 応募フォーム:下記【関連ファイル】から取得してください。
  • 応募条件:「ぬま大学」の全6回の講義(チラシ参照)に参加できる方
  • 対象:20~30代
  • 受講料:無料
  • 募集人員:約10名
  • 選考方法:応募書類による選考を行い、受講生を決定します。

【申込方法】

  • 提出物:応募フォームを下記申込先にメール・郵送・持参にて提出
  • 申込期限:5月9日(日)必着
    申込書類は選考にのみ使用いたします。
    申込書類は返却いたしませんのであらかじめご了承ください。
  • メール:info@numa-ninaite.com
  • 郵送先・持参:〒988-8051 宮城県気仙沼市八日町一丁目1番1号
    気仙沼市地域づくり推進課 担い手育成支援事業担当

【関連ファイル】

【お問い合わせ】

  • 合同会社colere
    MAIL:info@numa-ninaite.com
    WEB:https://numa-ninaite.com/wp/
  • 気仙沼市地域づくり推進課
    TEL:0226-22-6600(内線335)