ぬまトーーク vol.15

ぬまトーークvol.15

こんにちは、事務局スタッフの平田です。
2020年2月10日(月)に開催しました、ぬまトーークvol.15の様子をお届けします。

ぬまトーークは、実は前回のvol.14からちょっぴり進化して、6ヶ月間のまちづくり実践塾「ぬま大学」を卒業したぬま大生と一緒に企画をしています。

今回はぬま大学第3期卒業生の小野寺真希さんプロデュースで「気仙沼でゼロ・ウェイスト(ごみ0)を考える」というテーマで開催しました。
ちなみに、ゼロ・ウェイストとは無駄・ごみ・浪費をなくすという意味で、出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方のことをいいます。

デザイナーの真希さんは、チラシのデザインをしていく中でイベント後に大量に廃棄されるチラシを見て、自分の仕事がごみを増やしているのではないかと疑問を抱くようになったそうです。そこから、日々の暮らしで出るごみにも関心を持つようになった真希さんが、無理なく今の生活にあったゼロ・ウェイストな生活をみんなで考えられないかと思い、今回のぬまトーークを企画しました。

ぬまトーークvol.15でやったこと

テーマ「気仙沼でゼロ・ウェイスト(ごみ0)を考える」
19:00 開会
19:05 オープニング
19:10 ゲストトーーク
19:30 ごみ0カードゲーム
20:10 ワークショップ
20:45 クロージング
21:00 終了

オープニング

ぬまトーークvol.15

「ごみのない暮らしに向かって一人の生活を大きく変えるよりも、一人ひとりがちょっとした行動を変えることでごみを減らせないかと思っています。今日ははたくさん学んで、明日から楽しくごみを減らせる行動を一つでも持ち帰ってもらえると嬉しいです。」
と真希さんの想いを伝え、ぬまトーークはスタートしました。

ゲストトーーク

ぬまトーークvol.15

ゲストは、元JICA青年海外協力隊としてラオスで環境教育隊員を務めた木村由佳さん。
ラオスでのごみ問題解決に向けた取り組みや、その経験を経て、木村さんが抱くようになった危機感や想いについてお話しいただきました。

木村さんがラオスで見た”積み上げられたごみ山”の写真は、会場で大きな衝撃を与えました。便利さの中で、日々排出されているごみたちの行く末はこんなところに現れていたのです。そして、最後に木村さんが「これはラオスで出たごみだけではありません。他国のごみもラオスに運ばれています。なので、見えるところに捨てられているのか、見えないところに捨てているのかの違いなだけなんです。」という言葉は参加者の心に響いていました。

ごみ0カードゲーム

ぬまトーークvol.15

木村さんの話でごみの現状を知ったところで、次は「ごみ0ゲーム~ごみを救え!~」というカードゲームを使ってごみを減らすアクションを考えていきました。
この時間は、カードゲームの制作者である一般社団法人ゼロ・ウェイストジャパン 伊藤聡士さんとオンラインでおつなげし、ゲームの説明や進行をしていただきました。

「ごみ0ゲーム~ごみを救え!~」はごみを救うための様々な選択肢を考えるゲームです。「リメイク(改良)、リペア(修理)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)、ロット(土に返す)」という5つの行動の中から、ごみをどう救うかを宣言します。またどうしても救えない場合に残された選択肢として「焼却・埋め立て」か「リフューズ(そもそも使わない)」があります。

最初は食品トレーやレジ袋といった身近なものたちが、ごみとして終えるのではなく、どうやったらもっと活用できるのかを考えていましたが、終盤になるにつれてリフューズするという選択も見えて来たのがおもしろかったです!

ワークショップ

ぬまトーークvol.15

ごみについていろんな視点が得られたところで、真希さんによるワークショップを。

5人グループに分かれて、まずは1人ずつ「ゲスト講話を聞いた感想」「明日からやりたいこと」を共有した後に、グループのメンバーで「みんなでできそうなごみを減らすアイデア」を考えました。

参加者からはフリーマーケットを定期的に開くこと(リユース)、NO PACKAGE商店街(リフューズ)、#ゼロ・ウェイスト運動など、様々なアイデアが出ました。

どれも実際にやろうと思えばすぐにでもできるアイデアで、でもそこにはみんなでやると楽しくなりそうなことがつまっていました。

クロージング

ぬまトーークvol.15

最後に、気仙沼市循環型社会推進課の方から、気仙沼で行われているごみを減らす活動を教えていただき、ぬまトーークは終了しました。

参加者のこえ
  • ごみを出さないために物を整理したり、リサイクルするとか、購入時に気をつけるとかが実践できると思いました。
  • 自分はゴミだと思っても、もしかしたら誰かにとったらゴミではないという視点と、物々交換のアイデアはぜひ形にしたいと思った。
  • ごみを出す理由の半分は私の場合はめんどくさいから。充電面倒、洗うの面倒、ご飯作るの面倒、分別面倒とか。めんどくさがらず丁寧に生きようと思いました。

ぬまトーークvol.15

「ごみ」がテーマとなると、ちょっと真面目に真剣に、となってしまうところを、楽しく解決しよう!とみんなで考えることができた今回のぬまトーーク。
やらねば!ではなくやりたい!でゼロ・ウェイストを考えると、ごみがごみではなくなったり、ワクワクできるのだと気づくことができた2時間でした。