気仙沼の高校生MY PROJECT AWARD 2019
こんにちは、事務局の平田です。
2019年8月の合宿から始まった「気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード」のプログラム。
その5ヶ月間の成果発表の場となる「気仙沼の高校生MY PROJECT AWARD 2019」が、2019年12月22日(日)にPIER7で開催されました。
3回目となる今回は、「気仙沼のために何かやってみたい!」そんな想いをもった気仙沼出身の高校生10組14名が、自ら行う”気仙沼を元気にするチャレンジ”を発表しました。
気仙沼の高校生MY PROJECT AWARD 2019でやったこと
13:30 オープニング
14:00 高校生によるマイプロジェクトプレゼンテーション(前半)
15:10 休憩
15:20 高校生によるマイプロジェクトプレゼンテーション(後半)
16:30 交流会/審査会
17:15 表彰式/審査員からの講評
18:00 アワード終了
18:30 チェックアウト
この日は、地域の若者、高校生の親御さん、学校の先生、議員さんなど、市内外から100名を超える方がご来場くださいました。
オープニング
高校生のこれまでの歩みをまとめたオープニングムービーが流れ、会場のボルテージが一気に上がったところで開幕!
今年の司会は、気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード実行委員会の成宮崇史さんと、1年前のマイプロジェクトアワードに参加したOG生であり現在は東京の大学でまちづくりを学ぶ、熊谷ひなたさんのお2人です。
まず最初に、主催者である菅原茂市長から開会のご挨拶をいただきました。そして、実行委員から「気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード」開催への想いをお話しした後、プレゼンテーションをする高校生全員が壇上に上がり、”今日の意気込み”を話しました。
高校生によるマイプロジェクトプレゼンテーション
あたたかな雰囲気の中で、高校生のプレゼンテーションがスタート!
5ヶ月にわたって四苦八苦しながらも、自分の”やりたい”を追求して動いてきた集大成を、自分自身の言葉で聴講者の皆様に伝えます。7分という長くて短いプレゼンテーション時間に想いを託し、聴講者の皆様を引き込んでいく姿は最高にキラキラしていました!そして、プレゼンテーションの後は審査員の皆様から、今後マイプロジェクトがより良くなるための質問やコメントをいただきました。
<高校生とマイプロジェクト>
1 伊藤 未来 「今to未来」 ※伊藤さんは当日は欠席
2 神谷 ここの 「輪~気仙沼の輪を広げるために~」
3 Teamごでな 「ごでな食堂」
4 藤野 伊織 「HSSマルシェ」
5 小野寺 陵希 「Sea-Net~森と海を繋げる水産資源活用システム~」
6 吉城 拓馬 「気仙沼カードゲーム」
7 ぬまフェス実行委員会 「ぬまフェスin2019」
8 えりのり 「0から始める演劇プロジェクト」
9 菅原 花琉 「犬も人も同じスイーツで仲良く」
10 佐々木 杏姫 「TIAM」
<審査員>
菅原 茂氏(気仙沼市長/審査委員長)
小山 淳氏(気仙沼市教育委員会 教育長)
梅木 秀雄氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 企画管理部門副部門長)
牛木 力氏(島根県立津和野高校魅力化コーディネーター)
交流会/審査会
プレゼンテーション終了後、聴講者の皆様に「最も共感した!応援したい!」と思うマイプロジェクトへの投票を行っていただきました。この投票の結果をもとに、「共感賞」が決定されます。また「市長賞」は審査員の皆様による審査会にて決定されます。
そんな審査会の開催とともに、会場では高校生と聴講者の皆様との交流会が行われました。聴講者と高校生が4〜5人のグループになって、プレゼンテーションを聞いた感想、プレゼンテーションしてみての感想を共有しました。会話を通して、プレゼンテーションでは話しきれなかった裏話などが溢れ、よりマイプロジェクトを知ることができる時間となりました。
表彰式
いよいよ、最後のプログラムとなる表彰式へと移ります。
審査会によって決定された「市長賞」、会場投票をもとに決定された「共感賞」の2つの賞が贈られました。受賞者は以下の方々です。今回はなんと「共感賞」を2組が受賞することとなりました。
【市長賞 佐々木 杏姫さん】
プロジェクト「TIAM(ティアム)」
小中学生対象の公民館イベントを活性化するプロジェクト。自身が小中学生の頃に盛んだった公民館のイベントに参加して、先輩や同世代とつながることができてすごく楽しかったという思い出から、後輩たちにも同じような機会を提供したいと思って始めました。1年ほど前から公民館の方と連携をして、小中学生対象のイベントを数回開催してきました。さらに、マイプロジェクトアワードの1週間前には、高校生や地域の若者に協力してもらい、様々なコンテンツを盛り込んだ1日がかりのイベントを開催しました。
受賞のポイント
・気仙沼市では公民館の多機能化を目指しており、佐々木さんのマイプロジェクトはそのいい見本となる。
・世代間交流の場づくりのヒントになる。
【共感賞 えりのり】
プロジェクト「0から始める演劇プロジェクト」
演劇をやったことがない素人を集めて、60日間でゼロから演劇の公演を行うプロジェクト。演劇部に所属する恵梨佳ちゃんの「演技をすることの楽しさを多くの人に知ってほしい」という思いから、素人でも演劇にふれられる機会をつくるために60日間のプログラムを実施しました。メンバー募集、脚本、舞台準備、集客もすべて自分たちで準備をし、最後には地域の会場で公演を行いました。演劇のテーマには、チームメンバーの関心が高いLGBTQと海洋プラスティック問題を取りあげました。
受賞のポイント
・若者らしいバイタリティでプロジェクトを進めている。
・メッセージ性の強いテーマの演劇である。
・演劇を通して協働の場を作っている。
【共感賞 菅原 花琉さん】
プロジェクト「犬も人も同じスイーツで仲よく」
ペットも人も食べられるお菓子づくりを通して、ペットと飼い主さんの関係性の向上を目指すプロジェクト。動物の殺処分問題を解決するために、ペットと飼い主さんがもっと仲良くなってほしいという思いから、ペットも人も食べられるお菓子レシピの研究と、飼い主さんとお菓子づくりを行ってペットと一緒に食べるという交流会を開催しました。
受賞のポイント
・プレゼンテーション方法の工夫から、想いが伝わりやすかった。
・今回この舞台に立つこともそうだが、いろんな場を通してより菅原さんがどんどん自信を持っていくことを願って。
チェックアウト
マイプロジェクトアワードが終了後、高校生全員でマイプロジェクトの振り返りを行いました。
マイプロジェクトの実践を通して「主体的に動ける力」「問題を発見する力」「想いを言葉にする力」「学習意欲」「地元が好きという気持ち」の5つの力がどれくらい向上したのか、「向上した」と思った具体的なエピソードも交えて1人ずつ共有しました。
審査員の梅木秀雄さんや牛木力さんも加わってくださり、高校生の次のアクションが見据えられるようなエネルギー溢れる時間となりました。
参加者のこえ
- 普段の高校生活だけでなく、気仙沼のために時間をさいてイベントを実施したり自分の考えを深める時間を過ごしていて、すごいと思いました。(一般聴講者)
- 同世代の高校生が色々な考えを持っていて、とても刺激になりました。(一般聴講者)
- 高校生が気仙沼をよくするために取り組んでいることが伝わりよかったです。(一般聴講者)
高校生の純粋な”やりたい”という気持ちがまずは自分自身を変え、その姿に大人も楽しく巻き込まれていっています。この日もそんな1日でした。
悩み、挑戦し、気づきや学びを得ながらどんどん突き進む高校生達を、これからもどうぞ応援のほどよろしくお願いいたします!