ぬま大学第4期 vol.5

ぬま大学第4期 vol.5

こんにちは、地域支援員の小野寺です。
2018年10月21日(日)に実施しました、ぬま大学第4期の第5回講義の様子をお伝えします。
今回の会場は、2018年の9月末に完成した新しい建物。面瀬地区にある鶴巻二区会館をお借りしました。

第5回でやったこと

テーマ「マイプランを磨く ~自分なりのマイプランへ~」
13:30 開会
14:10 ゲスト講話
15:15 受講生プチ・プランプレゼンテーション
15:45 コーディネーターセッション①
15:45 グループワーク
17:15 コーディネーターセッション②
17:25 クロージング
17:30 終了

参加者は、ぬま大生8名、一般聴講者8名、ゲスト2名、コーディネーター7名、事務局4名の総勢29名でした。
今回はぬま大学OB・OG生がたくさん来てくれました!

ゲスト講話

ぬま大学第4期 vol.5

ゲストは、ぬま大学第2期生の佐藤光彦さんと、第3期生の髙橋裕子さん。
お二人には、ぬま大学の期間を通して自身が変化したことや、ぬま大学修了後のマイプランの変遷などを主にお話いただきました。
講話のポイントとなった部分を紹介させていただきます。

佐藤さん

  • 八瀬出身。気仙沼に帰郷後、「気仙沼に帰って来たけど、現在の気仙沼の状況を知らない」と思っていたところに、友達から「ぬま大学というのをやっているよ」言われ、受講。
  • 気仙沼には賑わっているところがあるけど、それが病院・スーパー・パチンコ屋の3ヶ所だと気仙沼に帰って来た時に感じた。祖父はパチンコが大好きで、木こりを引退してからずっとパチンコ屋に通っていた。それがすごく嫌だったということもあって、「田舎を良くするにはパチンコ屋を無くせばいいんじゃないか」と考えた。実際にパチンコ屋に行ってリサーチをしたが、考えているうちに「実はパチンコは悪じゃないのではないか」「自分がゲームに熱中しているのと同じだ」と思うようになり、「そもそも、パチンコ屋を無くすのは無理だ。他に違う方法があるのではないか。」と考えていた時に八瀬は良いところだと改めて感じ、八瀬について調べ始めた。
  • 同級生の集まりの時に、「最近なにしてるの?」という会話から始まることから、近くに住んでいるけど行政区が違うだけでなかなか会わない人もいるし、行事にも参加しない人もいる為、「横の繋がりがないな」と感じた。「もっと八瀬地区の人が集まったら面白いんじゃないかな」と思い、八瀬の八にちなんで、毎月8のつく日に各地区の公会堂で地域の方々を対象に交流の場として飲み会を開くことをマイプランとし、最終報告会で発表した。
  • 特別なことではなく、「誰にでもできること」を2年間継続してやってきた。毎日ではなく暇なときにやってきた結果、いろんな人に参加していただいた。八瀬の住民のほかに市長や国会議員、八瀬で「八瀬・森のがっこう」という民泊をやっている団体が受け入れていたフィジーの方々、移住者の方々にもお越しいただいた。地域の方に「こういう機会じゃないと飲めないから、本当にありがたい」と言われ、凄くやりがいを感じた。「とりあえず、やってみよう」という考えから、予想していなかった結果が生まれ、始めたばかりのときは、周りから「8のつく日ってなんだ?」と思われていたが、2年も継続していたおかげで、公会堂を借りるときに「あ、8の日ね!」と知っていてもらえたことがすごく嬉しかった。

髙橋さん

  • 新しいことに消極的で、「やったことないからやりたくない」「できないから、やだ」などいう子ども達が多いなと幼稚園の先生をやりながら感じていた。また、ミニバスケットボール少年団の子供たちは、強さを求めるが故に厳しい練習をしているから「楽しい」という気持ちをもってバスケットボールをしてほしいなと思っていた。そんな時に中学時代のバスケットボール部だった後輩に「ぬま大学やりませんか?楽しいですよ!」と誘われ、受講することに決めた。
  • ぬま大学の講義を受ける度に、「凄い、こんなこともあるんだ!自分はこうしてみよう!」と思っていたが、家に帰ると講義での内容を考えすぎてしまい、「そんなの私にはできない」などモチベーションの変動が大きかった。その時、担当してくれていたコーディネーターに月1回のペースで話を聞いてもらったり、ミニバスケットボールの様子を実際に見に来てくれるなど、色々サポートしてくれた。
  • 「最終報告会に向けて頑張らないと」と思って、3ヶ月で7回のイベントを開催した。なかなかハードだったが、「とにかくやってみないと、見えてこない」ということを実感した。実際にやってみると楽しいし、実践してみて良い点・改善点がみえてきた。最終報告会の時は、最初から考えていたバスケットボールを子ども達に安全で楽しい場を提供するというマイプランを最後まで突き通した。
  • ぬま大学が終わって、自分のことが好きになった。モヤモヤが晴れたことによって、「チャレンジしたり・悩んだりすることは無駄にはならないんだな」と思った。無理ない限りで、月1回を目標にちびバス広場を開催している。ちびバス広場を「やらなきゃ!」ではなく、負担にならないように楽しく続けていきたいと思っている。最近、「いろいろなスポーツを体験できるイベントがあったらいいのに」と思うことから、他の人にも意見を伝え取り組んでいきたい。

「とりあえず、やってみよう」という考えが、お二人のモチベーションを下げることなく続けていけた秘訣のようでした。いま現在、プランを詰めている第4期生にとって、学びのあるお話を聞くことができました。

グループワーク

ぬま大学第4期 vol.5

3~4グループに分かれ、相互にプランをブラッシュアップしあうグループワークを行いました。今回は各グループにあらかじめ振り分けられた受講生とコーディネーター以外は、話を聞きたいグループに行くスタイルでグループ分けを行いました。第1期、第2期、第3期生のOB・OG生もグループに入り、第4期生のプランのブラッシュアップを行いました。
グループワークのあとは、受講生とコーディネーターとのセッションを行い、今日の学びを振り返りつつ、今後どうしていきたいのかをじっくり話し合いました。

参加者のこえ
  • 色々な人とつながれたのが大きかった。プランが変わっていない事に不安があったが、聞いてもらって逆に自信がついた。(ぬま大学4期生)
  • あとはやるだけ!!!仲間がいることは心強い。12/2の報告会で燃えつきないようにしたい(一旦区切りとしても)。(ぬま大学4期生)
  • 現役生に当時の熱を思い出させてもらいました!(ぬま大学第2期生)

ぬま大学第4期 vol.5
次回はオープンアカデミーの様子をお伝えします。地域のために「こんなことをやっている!」を探しに、気仙沼市から離れ、岩手県釜石市へ行ってきました。どうぞご期待ください。