気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード スタートアップ合宿

気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード スタートアップ合宿

平成30年7月30日(月)、7月31日(火)、8月1日(水)の3日間、「気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード」のスタートアップ合宿を実施しました。「気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード」とは、気仙沼市内の高校生が気仙沼で「やってみたい!」という想いから自分が出来ることを地域でやってみるマイプロジェクトをつくり、実践する5ヵ月間のプログラムです。スタートアップ合宿となる今回は、自分と地域を知り、マイプロジェクトを考えることをねらいに、昨年の大島に引き続き、唐桑で実施しました。自然や地域の人の近さに最大限触れられる、最高のフィールドです。濃い時間となったスタートアップ合宿の様子をご紹介いたします。

スタートアップ合宿でやったこと

テーマ「自分と地域を知り、自分なりのマイプロジェクトをつくろう!」
*7月30日(月)
10:00 開会挨拶、3日間の内容・マイプロジェクトについて説明
10:15 アイスブレイク
10:30 チェックイン
10:45 人生グラフ
12:50 昼休憩
13:50 ジャーナルに記録
14:00 マイプロジェクトを行う意味について講話
15:35 休憩 
15:55 「やりたいこと」を考えるフリートーク
16:30 夕飯の食材調達
18:00 終了(夕飯へ)

*7月31日(火)
8:15 朝フィットネス
9:10 閉会、チェックイン、メイン伴走者の発表
9:25 高校生とメイン伴走者の顔合わせ
9:40 マイプロジェクトづくり①~will/can/need/を考える~
11:40 昼休憩
13:10 ジャーナルに記録
13:20 マイプロジェクトづくり②~概要づくり~
14:00 休憩
14:10 マイプロジェクト実施者である先輩ゲストからの講話
14:55 休憩・ジャーナルに記録
15:15 マイプロジェクトづくり③~プランの具体化&発表準備~
17:30 夕飯・休憩
20:00 マイプロジェクトづくり④~プランの具体化&発表準備~
21:00 終了

*8月1日(水)
9:30 スタートアップ合宿発表会発表練習 
10:30 スタートアップ合宿発表会開会
10:45 マイプロジェクトの発表、ゲストコメンテーターによる個別総評
12:30 ゲストコメンテーターによる全体総評
12:40 閉会
12:45 発表終了・写真撮影
13:00 ランチ交流会
13:30 チェックアウト
14:00 終了

1日目 アイスブレイク、チェックイン

気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード スタートアップ合宿

緊張した面もちの高校生たち。まずは場を緩ませる、アイスブレイクを行いました。行ったのは、2つのグループに分かれてそれぞれ円になり、相手の名前を呼んでぬいぐるみを次から次へと投げ渡しながら名前を覚えるゲーム(ネームトス)。ぬいぐるみを2つに増やした途端、頭を抱える人が数名。高校生たちからは自然と笑顔が溢れ、とても楽しそうでした。アイスブレイクが終わったら、「今感じている気持ち」を発表する、チェックインを行いました。
 

1日目 人生グラフ

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いよいよ、本格的にマイプロジェクト作成に向けたワークに突入。まずは、自分の人生を振り返る時間です。縦軸に「気持ちの波」、横軸に「時間軸」をとり、自分の人生をグラフで示す「人生グラフ」を書きました。なお、合宿中のワークで作成したものは、全て壁に張り出します。

1日目 ジャーナルに記録

お昼ご飯をたべたあとは、高校生に渡したノート、通称「ジャーナル」に、思っていることを自由に書いてもらう時間を取りました。講話のメモや、ワークの途中で思ったこと、今自分が感じていることなどを自由に記録し、この合宿以降もずっと使い続けてもらいたい、そんなノートです。

1日目 マイプロジェクトを行う意味について講話

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講師は【ぬま塾ビヨンド(vol.15)】のゲストでお呼びしたことのある、矢部 寛明さん(認定NPO法人底上げ 理事長)。
矢部寛明さんには、「マイプロジェクトを行う意味(マイプロジェクトを行うとどうなるのか)」ということについて、主に「実践の重要性とそのワクワク」を中心に講話をいただきました。講話の途中で高校生が付箋に感想・質問を記入し、その付箋に対して講師が回答するという質疑応答の時間を設け、なるべく高校生がゲストと対話できるような形式とりいれました。その後、高校生2人と大人2人のグループに分かれて、講話を聞いた感想を共有しました。高校生だけでなく大人も感想を共有したことによって、多様な意見を共有する時間になりました。

1日目 「やりたいこと」を考えるフリートーク

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高校生と担当する伴走者のチームに分かれて、高校生が現時点でやりたいと思っているマイプロジェクトについて話しました。

夕食の食材調達

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訪問先は、以下4名。
メカジキ:地元漁師 佐々木 夫一氏
ホヤ:地元漁師 小濱 貴則氏
野菜:唐桑総合支所 支所長 鈴木 誠氏
野菜:農家 三浦 茂氏

高校生が4つのグループに分かれて唐桑地域の生産者さんや住民の方を訪問し、夕食の食材調達を行いました。宿に戻ってきてから、高校生が野菜を切ったり、ホヤの皮を剥いたりなど協力し合い、みんなで美味しくいただきました!

これで1日目は終わりです。

2日目 朝活エクササイズ

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2日目は早朝からエクササイズ!講師として、気仙沼市内でインストラクターをしていらっしゃる鈴木あい子さんにお越しいただきました。みんなでストレッチをするも、身体の固さからか、あちらこちらから悲鳴が。すがすがしい朝を迎えたところで、朝食を食べ、2日目のワークに入ります。

2日目 マイプロジェクトづくり①~will/can/need/を考える~

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導入として、一般社団法人i.clubの神田大樹さんよりマイプロジェクトのポイントとなるwill/can/needについて説明があった後、高校生がwill/can/needを付箋に書き出していく個人ワークを行いました。その後、高校生とメイン伴走者を含む大人1〜2人のグループに分かれて、個人ワークの結果を共有しました。また、付箋の数が少ない項目については伴走者が質問を投げかけることで、追加で書き出していきました。

2日目 マイプロジェクトづくり②~概要づくり~

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午前中に書き出したwill/can/needを元に、「プロジェクト名」「プロジェクトの概要」「プロジェクトを行う対象者のbefore/after」という項目に沿って、自分にできそうなマイプロジェクトづくりをしました。最初の15分は高校生が1人で考える時間にしました。それ以降の時間は、作成したものを話す、悩み・困りごとを相談するなど、必要があればメイン伴走者を中心とした大人が関わりながら作成を進めました。

2日目 マイプロジェクト実施者である先輩ゲストからの講話

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底上げYouth OG生の齋藤芽衣さんより、高校生時代に行ったマイプロジェクトの具体的な内容、やろうと思ったきっかけ、実践中のモチベーションの変化など自身のマイプロジェクトについてお話いただきました。高校生には、マイプロジェクトのポイントとなるwill/can/needを意識して話を聞いてもらいました。高校生にとって年代が近い先輩から話を聞くことで、より具体的に「自分がマイプロジェクトを実践する」イメージを持ってもらうことを目的としています。
また、講話を聞きながら付箋に感想や質問を書いてもらった後、高校生と大人が混ざった2、3人で感想共有を行い、質疑応答の時間を設けました。

2日目 マイプロジェクトづくり③~プランの具体化&発表準備~

気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード スタートアップ合宿

3日目の発表に向けて、「5W1H」を意識したマイプロジェクトのブラッシュアップおよびプレゼン資料の作成を行いました。基本的には、伴走者は担当の高校生につきマイプロジェクトのブラッシュアップを行いましたが、伴走者は高校生が1人で考える時間も優先しつつ流動的に動いていました。
また、高校生の主体性を重視して、高校生が必要なタイミングで適切な大人をつかまえてブラッシュアップをお願いするという様な雰囲気づくりを心がけて行いました。

プレゼン資料の作成は夜まで続き、2日目は終了。

3日目 マイプロジェクトの発表

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3日目は気仙沼市内の海の市2階にある□shipにて、合宿で考えたマイプロジェクトの発表会を行いました。発表会では、以下のゲストの方々より高校生の発表に対して総評コメントをいただきました。

・気仙沼市震災復興・企画部地域づくり推進課長 熊谷政弘氏
・NPO法人ピースジャム 理事長 佐藤賢氏
・NPO法人SET 上田彩果氏

3日目 ランチ交流会

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発表の緊張が解け、お腹が空いてきたところでぬま大学第4期生の二シャント・アンヌさんお手製のカレーライスをいただきました。二シャントさんも高校生たちと同じようにマイプラン実現を目指して頑張っています。

3日目 チェックアウト

気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード スタートアップ合宿

3日間の合宿を終え、「今感じている気持ち」を1人ずつ共有するチェックアウトを行い、合宿を締めくくります。

参加者のこえ
  • 周りの人のマイプロを聞いたり、自分のマイプロを発表したり、考えが共有できて楽しかったし、勉強になりました。(高校生)
  • やりがいを感じる3日間でした。このような活動にあまり参加しなかったけれど良い経験になりそうです。(高校生)
  • とっても楽しかったです。これから5ヶ月間よろしくお願いします!(高校生)

気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード スタートアップ合宿

あっという間に3日間の合宿が終了してしまいましたが、高校生マイプロジェクトアワード2018に向けて、高校生のチャレンジはまだまだ続きます!

次回は、「気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード 中間報告会」です。どうぞ、ご期待ください。