ぬま大学第3期 特別セミナー

ぬま大学第3期特別セミナー

こんにちは、地域支援員の小町です。
2017年7月24日(月)に、ぬま大学第3期の特別セミナーを開催しました。ゲストで来ていただいたのは、ぬま大学第2期特別セミナーでもお越しいただいた、島根県雲南市のNPO法人おっちラボの代表理事、矢田明子さんです!前年も矢田さんのお話に衝撃を受け、溢れるポジティブなパワーを浴び、多くのぬま大生が刺激を受けていました。今年も遠路はるばるお越しいただき、素敵なお話をしてくださいました。

特別セミナーでやったこと

テーマ「若者が地域で挑戦する意義」
18:30 開会・事務局挨拶
18:35 参加者自己紹介(一人1分程度で自己紹介)
18:50 ゲスト講話(NPO法人おっちラボ 代表理事 矢田明子氏)
19:40 質疑応答
19:50 ぬま大学OB生2名によるプラン発表・ブラッシュアップ会
20:25 クロージング
20:30 終了

参加者は、ぬま大学3期生6名、2期生3名、1期生2名の10名でした。
今回はOB生も多く参加し、中には「矢田さんに会いに来ました!」という、OB生も。

ゲスト講話

ぬま大学第3期特別セミナー

矢田さんからは、「若者が地域で挑戦する意義」というテーマのもと、現在のご自身の活動でもある、地域に出ていく看護師「コミュニティナース」の育成やそこに至った背景、また、若者のチャレンジが次々巻き起こっている雲南市の事例やその効果について、お話頂きました。

  • 出雲市の商店街に生まれ、実家は老舗の和菓子屋さん。父は体が丈夫なことが取り柄で、仕事から地域活動に至るまで熱心に携わっていたが、55歳にして突然病に倒れ、亡くなる。地域にはそのような働き方、生活をしている人がたくさんいるが、そういう人は健康診断には行けない。それはすごく不平等なことだと感じた。
  • 父が亡くなる直前、最後まで関わってくれたのが看護師さんだった。看護師さんは、「人の健康と暮らしを取り扱う専門家」なんだと感じ、自分はまちの中に存在する看護師になろうと決意した。一念発起して看護大学を受験したが、一年目は惨敗。予備校に通うための資金を貯めるべく、ヤクルトレディとして働き始めた。
  • 最初の月の手取りは、予備校費用を稼ぐのに何年もかかるような額で、愕然とした。そこから必死に考え、販売方法を色々と工夫した結果、感心を持ってくれるお客さんが増え、お客さんがお客さんを呼んでくれるようになり、売り上げが伸び始めた。
  • ヤクルトで成功体験を積む前は、自分に自信があまりなく、やりきった経験などもなかった。この経験を通して一番感じたのは、「私一人では絶対出来なかったけれども、周りの人が私を出来る人に押し上げてくれた」ということ。
  • そこからは高校時代とは比にならないほど勉強をし、大学に合格。看護師になるため勉強に勤しんだが、またしても壁にぶち当たった。「看護師は療養上の看護を行う」という規定がされており、病気になってからの看護に携わることしかできないことが分かった。それでは父のような人は減らせない、と悩んでいた時、雲南市の幸雲南塾と出会った。
  • 第1期生として入塾したが、色々な分野の人が様々な切り口から意見をくれた。幸雲南塾を通して、色々なまちの人との協働を通して色々な機会が生まれることで、結果的に健康が守られることが起きそうだな、という感じがした。かなり実践を強制される塾で、最初はそれに面食らったが、動いてみてわかることが沢山あることを学んだ。同期の団結力も高まった。
  • 幸雲南塾を通して強く感じたのは、周りにいる同じような思いを持った人達とそれぞれの思いを汲み取って活動することで、一人では出来ないようなことができるようになる、ということ。個人のチャレンジとしてもみんなのチャレンジを応援することで、ケア領域のチャレンジも増えていったことが大きかった。それが、おっちラボを始める原点にもなっている。
  • 今では、活動が発展していったことで、まちでコミュニティナースを増やそうという動きも出てきた。コミュニティナースを増やす塾を始め、現在全国各地にコミュニティナースが育ちつつある。
  • 地域が元気になるには、一人一人が元気になることが一番大切。雲南市も、ここ数年で人が外から入ってくるようになり、それだけでまちが明るくなってきた。等身大のチャレンジを、一人一人が応援しあっているだけで、まちが輝いてくると思う。

矢田さんのエネルギッシュな活動の源となったもの、そしてそれを押し上げた雲南市のチャレンジを応援する環境について、矢田さんのお話から感じ取ることができました。

ぬま大学OB生によるプレゼンテーション

ぬま大学第3期特別セミナー

矢田さんのお話の後は、ぬま大OB生による、マイプランの進捗共有のプレゼンテーション。
ぬま大学1期生の神田大樹さん、2期生河村俊秀さんから、それぞれぬま大学の期間中に考えたプランの概要と、現在の状況や課題などをプレゼンしてもらいました。
神田さん、河村さんの発表それぞれに対し、ゲスト講師の矢田さんより、フィードバックがありました。

参加者のこえ
  • 私はすぐ一人でやろうとする癖があるので、もっと積極的にほかの人を頼りたいなと思いました。
  • 「やりたいこと」を実現できる先に何があるのかって、漠然とモヤモヤしていたけど、「町が明るくなる」という言葉で「はっ!」って思えました。
  • ぬま大卒業後の取り組み、とても興味深く聞かせて頂きました。私も1年後、先輩たちのように出来るのかな、と少し不安になりました。

ぬま大学第3期特別セミナー

次回は第3回講義。
テーマは「マイプランを描く~ビジョン・ミッションを描こう~」です!
どうぞご期待ください。