ぬま大学第2期 vol.2

ぬま大学第2期 vol.2

こんにちは、地域支援員の矢野です。
ぬま大学第2期の第2回は、平成28年6月26日(日)、気仙沼市唐桑町にある「舞根集会所」にて開催されました。舞根と書いて、“もうね”と読みます。今回の会場は、今年2016年の4月末に完成した新しい建物。リアス式海岸の丘の上に立つ集会所からは、養殖のイカダが並ぶ綺麗な海を眺めることができます。

第2回でやったこと

テーマ「地域と自分を考える ~課題テーマを設定しよう~」
13:30 開会、事務局挨拶
13:40 ゲスト講話(NPO法人ピースジャム理事長 佐藤賢氏)
15:00 ワークショップ
17:10 クロージング
17:30 閉会
参加者は、ぬま大生10名、一般聴講者5名の15名でした。

ゲスト講話

ぬま大学第2期 vol.2

ゲストは、NPO法人ピースジャム理事長 佐藤賢氏。NPO法人ピースジャムは、東日本大震災で被災した新生児、乳児、幼児及びその母親を対象とした生活基盤支援を実施されている団体です。
佐藤氏には、マイプラン作成において重要な要素となる「地域課題」と「原体験※1」を中心に、ピースジャムの活動についてお話しいただきました。
特に印象に残っているお話は、“課題”を“穴”として捉えた『佐藤の穴論』です。目の前にある、多くの“課題”=“穴”を埋める行動をしているだけで、活動本来のビジョンを見失ってしまう状況に陥ってはいけないというお話しでした。この話の中で、佐藤氏が簡単な例をあげています。

  • 目的:美味しくケーキを食べること
  • それに対する課題:虫歯になること
  • 課題を解決する手段:ケーキを食べないこと

「食べない」という解決手段では、課題という穴を埋めているだけの行動であり、本来の目的は何なのか見失っている状況です。そうではなく、「美味しくケーキを食べる」という目的の為に、「しっかり歯を磨くこと」を解決手段として実行すべきであるとのことでした。
これからぬま大生がマイプランを実行していくときに、地域課題の解決という「単なる穴埋め作業」をするのではなく、目的に向かって前向きに活動をしていってほしいと、講話の最後にメッセージをくださいました。

※1 原体験:人の生き方や考え方に大きな影響を与える過去の体験のこと。ぬま大学では、「ぬま大生がどうしてそのプランを実行したいと思ったのか」という理由・動機の源である、自身の原体験を掘り下げて明確化していきます。

ワークショップ

ぬま大学第2期 vol.2

3グループに分かれて、ぬま大生が「地域課題」「原体験」を中心にマイプランについて7分間プレゼンをしました。プレゼン後は、同じグループのメンバーから質問を受け、それに答える「フィードバック」の時間があります。さらに、ぬま大学では「コメントシート」というものを用意しています。プレゼンを聞いた人が、感想やフィードバックを「コメントシート」に記入して、プレゼン後に本人に渡しています。

参加者のこえ
  • 今まで気仙沼での課題だと思っていたことが、実は自分の課題であって、自分の悪い部分を気仙沼や会社のせいにしていました。自分でも気づけていなかった私自身の課題が明確化できたので、豊かな自分を育むためにどうすればいいのか、これから深く考えていきたいと思います。(ぬま大生)
  • まず、“自分を知ること”“自分を大切にすること”が根本的に大事だということに気付かされました。考え抜くことにはとてもエネルギーを使いますし、大変なことかもしれませんが、越えた時、見える景色が変わるんだと思います。私自身も、学びを活かし体現して参りたいです。(一般聴講者)

講義を通して、ぬま大生、一般聴講者ともに新しい気づきがあったようです。

次回、第3回のテーマは「マイプランを描く~ビジョン・ミッションを描こう~」です。第1回、第2回で掘り下げた“自分”と“地域”をふまえて、マイプランの具体化を行います。
ぬま大学第2期、第3回講義もご期待ください。