ぬま大学第1期生インタビュー vol.1

ぬま大学第1期生インタビュー

ぬま大学第1期生に聞きました!「ぬま大学」について教えてください。第1弾。
今回のゲストは、菊田真由さんと立花淳一さんです。

ゲストプロフィール ※2016年現在

菊田真由さん(愛称:きくたま)
気仙沼市出身。仙台の大学に通い、教育分野を学ぶ大学4年生。

ぬま大学1期生 菊田 真由

立花淳一さん(愛称:じゅんちゃん)
気仙沼市出身。市内の福祉施設で介護士として働く。プライベートでは、まちづくりサークル「からくわ丸」代表として、地元の唐桑町で活動をしている。

ぬま大学1期生 立花 淳一

気仙沼でおもしろいことをやっているな
ーーぬま大学に参加したきっかけを教えていただけますか?
(きくたま)大学3年生の時に、学校で勉強していることや、将来のことに対して、“もやもや”した気持ちを抱いていました。大学の友達に相談したけれど、その“もやもや”は増える一方で、負のスパイラルに陥っちゃって。「このままでは自分がだめになる」と思い、大学の外に出ようと決意し、インターネットでセミナーを検索していたところ、偶然ぬま大学を見つけました。「地元の気仙沼でおもしろいことをやっているな」と思い、軽い気持ちで参加しました。
ーー大学3年生の当時の悩みを、具体的に教えてもらってもよいですか?
(きくたま)私は教育学部に所属し、学校の教員を目指して勉強していたのですが、「私は本当に、このまま教員になっていいのかな」と思うことがありました。でも、それを誰に相談すればいいのか、そして自分はどうしたら良いのかわからなかったんです。
ーーインターネットで検索した時に、いろいろなセミナーを見つけたかと思いますが、その中でもぬま大学を選んだ理由は何ですか?
(きくたま)私は、「いいな」と思ったものを、まずはやろうと決めていました。もう、病んでいるピークだったんです(笑)。いろいろな所に出かけて、いろいろな人に出会いたいと思っていました。あと、震災のこともあって、地元の気仙沼で何かしたいなという気持ちもありました。でも1番の理由は面白そうだったからかもしれないです。
ーーありがとうございます。では次に、淳ちゃんにきっかけを伺いたいと思います。
(淳ちゃん)震災後に結成した「からくわ丸」の活動を通して、自分の中で“まちづくり”に対する意識が高まりました。それで「まちづくりって何だろう」と考えるようになったんです。「こういうことやってみたいな」とか、「こういうのがあったら面白いな」とか。でもアイデアがあっても、それを実際に形にするまでの過程がわからなかったんですね。そんな時にちょうどぬま塾という担い手の事業が始まって。刺激とヒントを求めてぬま塾、そしてぬまトーークに参加するようになりました。これ、僕のプチ自慢なんですけど、「ぬま」関係イベントは皆勤賞なんですよ。だから「ぬま大学も参加しないといけない」と勝手に思っちゃって(笑)。 でもやっぱり自分の考えを形にするまでの過程を、ぬま大学で学びたいと思ったことが、1番の動機ですかね。
ーー以前、「これまで自分が主となって活動を始めた経験が無い」と伺いましたが、それは「からくわ丸」以前もですか?
(淳ちゃん)「からくわ丸」以前は、そもそもまちづくりに関わってなかったですね。自分大好き人間だったんで(笑)。だから本当に、自分のやりたいこと、アイデアを形にするにはどうすればいいかわからなかったんです。それを学べればと思って参加したのが大きいですね。
人の活動や考えを知ることが、自分への刺激になりました
ーーぬま大学のカリキュラムのなかで、印象に残っていることは何でしょうか?
(淳ちゃん)今まで、ぬま塾とかで知り合った人たちが、実際にどんな活動をしているのか、知らなかったんですけど、ぬま大学を通してその人の活動や考えを知ることができて、それが自分への刺激になりましたね。
ーー普段、友達に会って「まちづくりの活動」について話すことは、なかなか無いですよね。
(淳ちゃん)そうですね。だいたいくだらない話で終わりますね(笑)。もう1つは、宮城県内の別の実践塾先に遠征したことですね。人っていうのは、一緒の釜の飯を食べて、一緒に風呂に入ると、その人の本質が見えて、仲が深まりますね。気仙沼と違う場所で、同じようなことをしている人と出会う機会はなかなかないので、新しい考えを聞くことができて、刺激になりました。
ーーきくたまはどうでしょうか?
(きくたま)私は3つあります。私は淳ちゃんと違って、ぬま塾、ぬまトーークを全く知らないで、ぬま大学からとび込んだんですけど、「人の輪が広がることは楽しいんだなあ」って思いました。あと、自分は大学生だから考え方が幼稚なんですけど、「こんな風に自分の考えを真剣に聞いてくれる大人がいるんだなあ」ということに驚きました。2つめは、月に1回、ぬま大学のメンバーに会ってお互いのプランについて話すんですけど、悩みが解決することもあるけど、逆に、もやっとすることもあって。またそれを家に持ち帰って考え直すんです。こうやって、人から意見をもらって、さらに考えるということが新鮮でした。あと、淳ちゃんと同じで、3つめは、外部への遠征も新たな刺激があって印象に残っています。
自己内省がすごくできるようになりました
ーー最後に、ぬま大学を通して1番学びになったことは何でしょうか?
(淳ちゃん)自己分析できたなって思いますね。自分のやりたいこと、考えとかいろいろあって、もやもやするんだけど、実際それを客観的にみる機会はなかなか無いです。けれども、ぬま大学という新しい場所に行くとそれができて、「自分ってこういうこと考えてたんだなあ」って気がついて。そしてそれをアウトプットすると、周りから意見をもらって、また考え直すことができる、良い機会になりました。自分の固定観念を覆すことができたし、柔軟性が生まれました。
ーーきくたまはどうでしょう?
(きくたま)私は、自己内省がすごくできるようになりました。いろいろな人から意見をもらって、「こういう見方があるんだな」って思ったところをどんどん自分で取り入れて、考えを自分の中で深めていくことができるようになりました。
ーー最終報告会では、最優秀賞を受賞した淳ちゃんと、プログラムを通してもっとも成長したと認められた、メイン講師賞を受賞したきくたまは、「真摯にプランに取り組んでくださった2人だったな」と改めて思いました。お2人とも、ありがとうございました!